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すらすら日記。

すらすら☆

「嫌いの共有化」による仲間意識の確認と正義の行使について。

飲み会などでの嫌な場面として、そこにいない誰かの悪口で盛り上がるというのがあります。

こういうところが嫌いだ、と誰かが言うと、それに協調して別の人も悪口を始める。

その「嫌い」という感情の共有化で、同じ感性を持つ仲間としての意識も確認できる。

また、その「嫌い」も、その悪口の対象の振舞いが人として如何なものか、という正義の感情により正当化されたりもします。

いい大人が、感情だけで嫌いだ、と言っているわけではない、我々は正義を為しているのだと。

これは、楽しいのでしょう。

仲間意識の確認と、正義の行使という二つのことを為せるのですから。


しかし、この「嫌いの共有化」、嫌いな対象は割とどうでもいいようで、コロコロ相手が変わっていくことも。

完全な人間など存在せず、誰しも望ましくない性格上の欠陥を持つわけですから、悪口などいくらでも作れます。

条件は、その場にいない、ということさえ満たせば。

私はそういうのに同調しないし、そういう「嫌いの共有化」を好む人々とは距離を置いていますので、きっと、いないところでターゲットにされているでしょう。

大人ですので、さすがに本人がいる場所では「嫌いの共有化」は行われません。

それが公然化すれば、いじめであり、パワハラになるのでしょう。


そんなことでしか、仲間意識の確認と正義の行使が為せない。

人間とは、寂しいものなのかもしれません。



「じゃあ、お前がやれ」という文化を無くすためには?

読み終わりましたので、良い示唆を得られたところをご紹介します。

働き方改革が叫ばれる昨今ですので、どこの職場でも仕事の効率化に取り組もうとしていることかと思います。

でも、いざ具体的な業務改善ということになってもアイデアが出てこない・・

余計な提案をすると、その人がやる羽目になるから、改善して欲しいと思っていてもみんな黙っている・・

「言ったモン負け」と本書の中で名づけていますね。

これは、あるあるですね・・業務改善をしては全部、自分でやることになって。

そして効率化した結果だけは享受しておいて、感謝の言葉も何もない。

私は挫けない人なものですから、それでも地道にコツコツ「余計な提案」をしては新しい仕事に取り組んで自爆していますね。

でも、たいていの人は「じゃあ、お前がやれ」となるのは嫌ですから、アイデアを出そうとはしない。

本書では、この「言ったモン負け」の状態にならないように、次のようなやり方を勧めています。

まず、アイデアはリーダーがいったん預かる。

そして、発案者にやらせるのではなく、業務改善に取り組みたい人を公募する。

その人だけにやらせるのではなく、役割分担を決めて実行させる。


つまり、提案者と実行者を切り分ける、分離するということですね。

これは業務改善の実行だけでは無く、あらゆる仕事に共通するやり方じゃないかな、と。


本書、これだけじゃなく、いろいろヒントが満載です。

こちらの過去ログも合わせて、ぜひ。

sura-taro.hatenablog.com

sura-taro.hatenablog.com



「何を勉強したらいいのかわからない」という問いについて。

仕事で詰まっている様子の方から、「何を勉強したらいいのか、誰も教えてくれないのでわかりません」というセリフを聞くことがあります。

大学生(学部生)までであれば、「勉強しておくべきこと」についてきっちりと学習のカリキュラムが固められていて、課題を順にこなしていけば体系だてた勉強ができ、試験もそれでクリアできてきたことでしょう。

企業組織では、その業界で覚えておくべきことについて基礎的な研修はあります。

しかし、仕事は生きものですから、毎年の制度改正や経済状況により、日々、学ばなければならないことは変化していくことになります。

それぞれの部門の担当分けにより、勉強しなければならない項目は異なる。

なので、大学生までの時とは異なり、企業組織から「勉強しておくべきこと」のすべてが提示され教えてもらえるはずもありません。

とりあえずは、日々の仕事のなかでぶつかる疑問点について一つづつ調べて、理解できるようにすること。

それと並行して、自社の業界のこと(私のところであれば金融のこと)や自分の担当する職務についての体系的な基本書・理論書も読みこんで、対症療法的な勉強だけにならないようにすること。

「読むべき基本書、理論書」については教えてあげているのですが、どうやら開いてもいないようです。

その状態で、冒頭のセリフです。

責任はいつも余所にあって、自分は待っているだけ。

それで自分が自滅するのは関与するところではありません。

でも組織で仕事をしていますので、その一員としては最低限の勉強はして欲しい。

「こんなことも知らないのか」という場面を見るにつけ、どうやら日常業務も「わからないまま」スル―しているのがありあり。



さて、こんな場合、どうしたらいいのでしょうか。


人間だもの、弱いです。そのなかでの管理職の役割とは。

本日のお題はこちら。

まだぜんぶ読み終わっておりませんが、とても良い示唆を得られた部分がありましたのでご紹介します。

言うまでも無く、現実の職場組織は様々な弱点をもった生身の人間から構成されています。

なので、こういうことをやらかします。


ついうっかり、チェックポイントを見るのを忘れてしまった。

わかっていたけど、つい怠け心が出て、先送りしてしまった。

ちゃんと見たつもりだったんだけど、見落としてしまった。


人間は常に緊張感を保って100%の仕事ができるわけではなく、ついつい間違いをやらかしてしまいますし、締め切りが迫っていて後で怒られたりトラブルになるのがわかっていても先送りをしてしまうものです。


つまり、人間は弱い。


管理職の役割とは、「人間は弱い存在だ」ということを前提に置いたうえで、仕事をするためにその弱さを自らカバーしたり、組織の力で個々の人間の弱さをカバーできるような仕組みを作ることだと。

これができている管理職はなかなかいないです・・気合いと根性だけで仕事をこなそうとし、間違うと個々の担当者を責めるだけ。そんな人もいますよね。

実は、管理職自身も「弱い人間」の一人なのです。

管理職の役割を頭ではわかっていながら、つい、怠けてしまってできない。

それでも、仕事をしていかなきゃならない。



管理職を管理するのは、いったい誰でしょうか。



大人はどうして勉強するの?

子ども時代、勉強すること自体が楽しかったという人は割と多いのではないでしょうか。

新しいことを知る、知らなかったことが理解できるようになる。

そのこと自体が楽しい、という記憶を持っていた方も多いのではないかと思います。


学校を卒業して仕事に就くと、そんな子ども時代を過ごした方でもまったく勉強しなくなることもあります。

勉強すること自体が楽しいという動機を無くした大人でも、新しい仕事に対応するために嫌々ながら勉強し続けている方もおります。

今の仕事は、どんな業種・職種であれ、勉強し続けないとついていけないはずので。

それならまだマシでして、本当に何も新しいことを学ぼうとしない方もいます。

「勉強なんかしなくても、ちゃんとできている。」と。

しかし、何も勉強しない方が、その仕事の「正しさ」をどうして判定できるのでしょうか。

「これ、間違っているよ」と根拠を示して指摘しても、何を言われているのかすら、理解できない。

そんな人には、新しいことを知ること、そのこと自体が楽しかった子ども時代はなかったというのでしょうか。

それとも、その子ども時代の楽しさも、いつの間にか、忘れてしまったのかもしれません。



「確認」のためだけの読書じゃなくて。

惰性で読書していると、自分の好きな著者のもの、似たような分野のものばかり読んでしまうことになります。

もちろん、本を読むことは勉強のためだけじゃなく、楽しみや暇つぶしのためでもあるわけですから、自分の好きな作品であれば同じ本を繰り返し読み返していますし、好きな作家であれば同じような話でも楽しく読むのもいいでしょう。

でも、こういう読書の仕方だと、元から自分の中に持っていた考えを「確認」するだけのための読書になってしまい、何も新しい知見を得ることが難しくなるのではないかと。

とは、いうもののまったく自分の中に基礎的な知識がない分野の本を読んでも、さっぱり理解できない文字列と格闘する羽目になり、これも苦痛でしかありません。

なので、自分の得意分野・好きな分野だけではなく、隣接しているか、ちょっとだけ離れている近接分野の本なども読むようにしております。

隣接分野・近接分野の本を読みますと、今まで自分が専門としていて何でも知っているかと思っていた分野のことでも、新たな目線が得られたりして、複合して考えることができるような感覚も得られております。

「確認」のためだけじゃなく、何か新しいことを得たいなら、ちょっと隣まで足を延ばしてみるのもいいのかもしれません。



会計の入門書・基本書の使い分けについて。

それぞれの分野において、学部教科書に指定されていたり、社会人の独学に向くとされる定番の「基本書」「入門書」と言われる書物が存在します。

会計の分野においても、定評ある基本書をいくつか挙げることができますが、それぞれ「クセ」があり、他の分野を専門とする方が順番を間違って読み始めたりするとぜんぜん理解できず挫折しちゃうことにも。

タイトルに「会計入門」とか書いてあっても、とてつもなく難解な上級者向けの書もありますから要注意ですよね。

定番とされる会計の入門書・基本書のそれぞれの「クセ」をご紹介してみます。

財務会計講義(第18版)

財務会計講義(第18版)

神戸大学の桜井久勝教授の「財務会計講義」。名著の誉れ高く、基準改正を取り入れてほぼ毎年改定されています。
学部の講義でも基本書になっていることと思われます。

本書、確かに名著なのですが、説明がシンプル、仕訳による設例も最低限のものしかありません。
周りに説明してくれる人がいない中で、独学でこれを理解しようとするのはつらいかもしれません。

最低限、簿記2級程度の会計知識があって、実務でも少し会計に触れる機会があるという方でなければ難しいでしょう。

一通り会計はやったけど忘れてしまって復習したいという方、実務は詳しいけど理論は弱いという方が読めば、その説明の的確さで目から鱗が落ちるような感覚も得られるかもしれません。

名著ですが、読み手を選ぶ基本書かもしれないですね。

財務会計(第13版)

財務会計(第13版)

早稲田大学の広瀬教授の「財務会計」です。
こちらは、財務会計講義の約2倍くらいの厚さで(約800頁)、説明はかなり詳しいですね。
なぜそうなるのか、という理由づけも書かれておりますし、仕訳による設例も多数、おかれています。
会計の理論だけではなく、簿記も同時に学べるように工夫されたテキストです。

説明は詳細ですが、難点はやはりボリュームです。
忙しい実務家が会計を学ぶ必要に迫られて通読するにはハードルが高いかもしれません。
手元に置いて、実務で調べる必要が出てきたら辞書のように使うというやり方も良さそうですね。

新・現代会計入門 第2版

新・現代会計入門 第2版

一橋大学の伊藤邦雄教授による「現代会計入門」です。
こちらは経理担当者向けでは無く、簿記会計の説明は最小限しかありません。
経理以外の企業実務家でも必須の知識である会計の素養を身につけられるよう、実際の企業名も挙げてトピックを取り上げております。
財務諸表を作るのではなく、読めるようになるための会計の基本書ですね*1
経理部門では無い方で、会計の基礎的な素養を付けたいなら、本書がいいのではないかと思います。

なお、いずれも「手っ取り早く会計を理解したい」という方向けの付け焼刃のノウハウ本ではありません。

じっくり腰を据えて勉強しなければならない本であることは同じですので、そこはご留意ください。


*1:ただし、財務指標の分析は最小限しかありません、別途、「企業価値評価」という本も出ています

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