すらすら日記。

すらすら☆

書評

政府からサービスを受けられないから税金を払いたくないというお話。

日本の租税負担率は世界的に見てかなり低い方であるにも関わらず、消費税率引き上げには強烈な反対が巻き起こります。 また、日本では「自分が払っている税金が重い」とする痛税感・重税感が国際的な統計でも国内の統計でも極めて高く、これが増税に対する抵…

「こうあるべきだ」はそれぞれ異なります。

本日のお題はこちら。増税時代: われわれは、どう向き合うべきか (ちくま新書)作者: 石弘光出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/12/05メディア: 新書購入: 1人 この商品を含むブログを見る2012年秋頃、自民党政権への復帰や消費税率の引き上げ決定(景気…

真実は案外、真ん中辺りにあるのかも。

本日のお題はこちら。生活保護 VS 子どもの貧困 (PHP新書)作者: 大山典宏出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2013/11/16メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る著者は埼玉県の公務員として生活保護行政に関わっているいわば「プロ」ですが、「当事…

合理的に思考して非合理に戦う普通の軍隊?

本日のお題はこちら。日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書 2243)作者: 一ノ瀬俊也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/01/17メディア: 新書この商品を含むブログを見る太平洋戦争における日本陸軍の戦法といいますと、上陸した米軍に対し、三…

税金を払わない者への義憤と、その解決策は・・

本日のお題はこちら。タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)作者: 志賀櫻出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/03/20メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見るタックス・ヘイブン*1とは、南洋に浮かぶ椰子の木の島国というイメージでし…

誰に向けてどんな入門書を書く?

本日の御題はこちら。やさしく解説 はじめての消費税作者: 爲我井麻理,秦美佐子,平林亮子出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2013/10/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る私のようなベテラン()経理マンも時々入門書を読んだりします。 自分にと…

親の選択を子どもに引き継がせないために。

本日のお題はこちら。子どもの貧困と教育機会の不平等 -就学援助・学校給食・母子家庭をめぐって-作者: 鳫咲子出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2013/10/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 貧困の連鎖、という言葉がありまして、 親が生活保護…

バランスのとれた「金融政策入門」書籍の1冊目として。

本日のお題はこちら。金融政策入門 (岩波新書)作者: 湯本雅士出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/10/19メディア: 新書この商品を含むブログを見る金融政策は、ちょっと前までは金融界隈・経済学界隈にいる 一部の好事家たちの話題に過ぎませんでしたが、…

公共の役割と範囲はどこまで?

本日のお題はこちら。非正規公務員という問題――問われる公共サービスのあり方 (岩波ブックレット)作者: 上林陽治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/05/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る地方公務員のうち、非正規職…

「収奪的な制度」「包括的な制度」の分かれ目は?

なぜ、世界には豊かな国と貧しい国があるのか? また、貧しい国は(時折成長することはあるものの) いつまでも貧しいままなのか。 国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源作者: ダロンアセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,稲葉振一郎(解説),鬼…

貧困を解決する良い方法を選ぶには?

本日のお題はこちら。 善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学作者: ディーン・カーラン,ジェイコブ・アペル,澤田康幸(解説),清川幸美出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/02/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ …

世の中を二分法で切り取れるのか?

本日のお題はこちら。 (株)貧困大国アメリカ (岩波新書)作者: 堤未果出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/28メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る 社会の上位1%の富裕層と巨大企業が 豊富な資金にものを言わせて 立法過程までコントロー…

人間にしかできないことは?

本日のお題はこちら。 機械との競争作者: エリク・ブリニョルフソン,アンドリュー・マカフィー,村井章子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2013/02/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (24件) を見る「機械」とはコンピュータ…

ギャンブル依存症の問題点について。

本日のお題はこちら。 ギャンブル大国ニッポン (岩波ブックレット)作者: 古川美穂出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/07メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る ギャンブル大国、とありますが、 大部分はパチンコの問題を取り上…

金融政策論争の決着は?

本日のお題はこちら。 金融政策をめぐり、岩田規久男氏(現・日本銀行副総裁)と 「翁-岩田論争」を繰り広げた翁邦雄氏による1冊であります。 日本銀行 (ちくま新書)作者: 翁邦雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/07/10メディア: 新書この商品を含むブ…

貧困を世代を越えて相続させないために。

貧困には必ず原因があります。 貧困のなかでおとなになる作者: 中塚久美子出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2012/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る子供は、生まれてくる家庭を選べません。 貧困に落ち込んだという「親の失敗」を 子供…

めんどくさいし、疲れるけど。

どちらかというと、私個人は公平よりも効率を求める方です。 結果の平等ばかり一方的に要求する方々には、 ほとほと、うんざりしておりますが・・ ヒーローを待っていても世界は変わらない作者: 湯浅誠出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/08/21メデ…

言葉で、語れないことも。

英国で現代史を講じるメリデール教授が 200人を超える元赤軍兵士たちにインタビューし ソ連崩壊後に公開が始まった資料にもあたって まとめた「イワン(ロシア兵の俗称)」の実像です。イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45作者: キャサリンメリデール,松島芳…

あなたとは、違うけど。

営利企業に勤める人間の感覚や常識で、 社会福祉の分野へ入って行くと、 「あなたに何がわかる」 「何も知らないのに思い付きでものを言うな」 という拒絶を受けることが多いのでは、と感じています。何か、自分でもできることをしてみたい、という 思いも持…

真実は真ん中辺りに?

昨今、いわゆる極論をぶちかます方が目に付きます。 曰く、日銀法を改正して金融政策を変えれば(ryとは言うものの、現実の社会は複雑怪奇でして、 問題を解決する魔法の杖は存在しない・・というのが どうやら本当のようです。貧乏人の経済学 - もういちど貧…

座して死を待つより。

商業銀行のビジネスモデルは地味なものです。貸出を行う先に何度も足を運んで債務者と面談し、担保を評価し、貸出金の回収が安全にできるか慎重に審査してようやく資金を融資します。そして後は毎月毎月わずかな利息を上乗せして資金を回収して行きます。 超…

本物を見極められる?

私は大企業(笑)の正社員なので、 既存の社会秩序にどっぷり組み込まれており ソーシャル・ビジネス、社会的企業家と称する方々には 本能的とも言える警戒感を持っております。休眠預金を活用?しようとかいう方もそうでしたし 最近も、学生を装ってネット…

税金問題を短時間で読めます。

最近、新版が出ましたこちらをご紹介します。 日本の税金 新版 (岩波新書)作者: 三木義一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/03/23メディア: 新書購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (11件) を見る 新書のサイズですが、所得税・法人税・消費…

貧困と金融について。

貧困撲滅に金融が果たせる役割というのは、 こちらセイヴィング キャピタリズムにも登場しますが、 今回はこちらを読んであまりに面白かったので、 いつものブクログではなく、久しぶりにこちらに投稿いたします。 最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮ら…

少しづつ広げていこう。

世の中はあまりに複雑過ぎて、それを全一的に認識するのはもはや生身の人間にとっては非常に困難である、と感じています。 それでも、何とか世界を掴もうとしてもがくのは「生きている」からなのでしょう。 自分のアタマで考えよう作者: ちきりん,良知高行出…

幸せそうにしている40代も読んでみた。

若者向けの本なのでしょうが、おじさんも読んでみました。 僕は君たちに武器を配りたい作者: 瀧本哲史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/22メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 807回この商品を含むブログ (100件) を見るアマゾンのレビューの繰り返…

豆大福は大好きです。

毎日昼過ぎには売り切れてしまう人気の豆大福。 売価は1個100円、原価は30円。これを落としてしまいました。さて、これによる損失は・・というストーリーから始まる会計の読み物です。 豆大福分析―だれもがハマる「損得勘定の落し穴」のカラクリ作者: 中元文…

時事的だけど、古くならない。

時事的な問題をテーマにする経済や金融に関する書物は、しばらくしてから読み返したりするとあまりに的外れになり、「これは痛い...」となるケースが多いものです。「2012年には日経平均2万円!」 「1ドル200円の時代が来る!」 「もうすぐ日本経済が世界を…

常識的に考えた。

「常識とは、18歳までに身に付けた偏見の数々である。」えー、私のオリジナルではありません。何だか宇宙論の教育の本の中に出てきたフレーズだったと記憶しております。 古くは太陽が地球の周りをまわっているという天動説など、その時に常識とされたことで…

簿記嫌いの方でも。

私は自他共に認める一流財務報告マン(笑)ですが、時々、振り返って基本テキストや入門書も読みます。 実務で習得した知識は往々にして体系だけ立てられておらず、つまらない勘違いや知識の漏れがあったりするためです。また、入門書を読むのはその「教え方…

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