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銀行の財務報告を読む。(その1)

まずは滋賀銀行23年3月期有価証券報告書2頁、【主要な経営指標等の推移】を開いてみましょう。
ここに連結ベースの主な経営指標がダイジェストでまとめられております。
おや、「売上高」がどこにもありません・・

銀行の売上高にあたるものは「経常収益」です。
23年3月期は918億12百万円ですね。おや、昨年度より50億円近く減少しております。これが何の原因かは後で見てみるとして、まずは、銀行の経常収益がどんなもので構成されているか説明いたしましょう。

経常収益=①資金運用収益+②役務取引等収益+③その他業務収益+④その他経常収益であります。
特別利益を除いた、経常的な収入を表わしているわけですね。
では、一つづつ。

①資金運用収益は、貸出金利息、有価証券利息配当金、預け金利息、コールローン利息などの利息収入。
②役務取引等収益は、受入為替手数料、ローンの貸出実行の事務手数料、コミットメントフィー、投資信託や生保などの窓販商品の販売手数料。
③その他業務収益は、国債等債券の売却益、外国為替売買損益など。
④その他経常収益は、株式等売却益、金銭の信託運用益、その他の雑益。

このように経常収益は構成されているわけです。
一般事業会社とはだいぶ様相が異なりますね。
では、次回から中味を読み込んでいきましょう。

〜参考データ〜
滋賀銀行有価証券報告書一覧
(PDF注意)23年3月期滋賀銀行有価証券報告書

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