簿記嫌いの方でも。
私は自他共に認める一流財務報告マン(笑)ですが、時々、振り返って基本テキストや入門書も読みます。
実務で習得した知識は往々にして体系だけ立てられておらず、つまらない勘違いや知識の漏れがあったりするためです。
また、入門書を読むのはその「教え方」を学ぶためでもあります。
私自身、職場で新人スタッフに教育をしております。
簿記会計や税務で、初心者がつまづきがちなポイントや「常識」に捉われて考え方が開けないところを解きほぐしてくれるヒントを拾おうとも思って、眺めております。
今日はこんなのを読んでみました。
どうしても伝えておきたい簿記の話―ストーリーを楽しみながらビジネスの基本も学べる
- 作者: 平林亮子
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2011/06
- メディア: 単行本
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架空の小さな会社の起業からの一年間のストーリーを通して、簿記の練習をしていこう・・というコンセプトですね。
簿記の教科書は学者が書いた無味乾燥なものか、日商簿記検定に向けたテキストなどが世間に大量に流布しております。
前者の学者のテキストは、退屈極まりなく、世の中に簿記嫌いを作りだそうとしているかのようなものが多いと聞きます。*1
後者の日商簿記検定テキストは、試験合格のために作られていますので、会社での実務にはなかなか結びつきません。
こちらで紹介するようなストーリー形式のものは、実務にも結び付きやすいですし、経理部門以外の方でも、最低限の簿記会計の知識を手っ取り早く習得するにはお勧めですね。
ただ、本テキストは簿記特有の「借方/貸方」の語句を使用しておりますので、それだけでイヤになる簿記嫌いの方は、岩谷先生のこちらをお勧めします。
国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」
- 作者: 岩谷誠治
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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こちらは同様に起業後のストーリーを使うのですが「借方/貸方」を使わずに、資産負債収益費用のブロックを使って複式簿記の原理を説明しております。
これらのテキストで学んで、もう少し興味がわきましたら、ぜひこちらも。*2
- 作者: 岩谷誠治
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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