すらすら日記。

すらすら☆

常識的に考えた。

「常識とは、18歳までに身に付けた偏見の数々である。」

えー、私のオリジナルではありません。何だか宇宙論の教育の本の中に出てきたフレーズだったと記憶しております。
古くは太陽が地球の周りをまわっているという天動説など、その時に常識とされたことでも科学が進歩し観測による事実認識によりそれが覆されていく・・といった話でしたね。

それでは、こちらの書評になります。

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

最近は円高の進行により外国為替に関するニュースが一般紙やTVでもいろいろ流れてくるようになりました。
またFX(外国為替証拠金取引)なども個人投資家によりさかんに手がけられているようで、急激な円高進行や、スイス当局の介入などで悲喜こもごもの様子も。
この本は、そんな身近になった円高の仕組について、その常識を次々に打ち破ってくれております。
「為替レートは単なる通貨の交換レートに過ぎない」
「国力が弱ると円安になる訳ではない」
「投機筋だけが相場を動かしているというのは誤解」
などなど、世間の誤解に基づいた報道を否定してみせます。
その理由は詳しくは本書をお読みいただくとします(ネタばれは止めておきますw)。

金融や経済は社会科学の分野なので、天体観測のような自然科学とは異なり、法則的なものを見出すのは非常に難しいと思います。
しかし、常識に捉われて、本質を見誤らないよう、これからも柔軟に考えてお行こうかなあと思わせてくれる一冊ですね。

金融・外国為替に関心のある方はぜひ、ご一読をお勧めします。

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