BATICの勉強法。(その3)
さて、続きです。
BATICを学ぼうとしても、いろいろな種類がある日商簿記に比べますと、市販されているテキストが非常に少ないです。
まずは、東京商工会議所が編集した公式テキスト(前エントリーを参照)と公式問題集があります。
国際会計検定BATIC Subject〈2〉問題集〈2011年度版〉
- 作者: 東京商工会議所,東商=
- 出版社/メーカー: 東京商工会議所
- 発売日: 2011/03
- メディア: 単行本
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本試験はこの公式テキストと問題集からほぼ出題されます。これをマスターすればコントローラーレベルまで行けるはずなのですが・
はっきり申しまして、公式テキスト+問題集はあっさりしすぎて、会計の素養が無い方がいきなり独学で読み始めても、ほぼ間違いなく挫折するものと思われますw
特に、問題集の方は解説が簡単過ぎて、間違った場合「???」状態に落ち込んで学習する意欲を無くしてしまうかも。。
公式以外ではプロアクティブからこの様なテキスト・問題集も発売されています。
- 作者: 建宮努,藤井保紀,階戸照雄,プロアクティブグアム大学日本事務局
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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- 作者: 建宮努,プロアクティブ,グアム大学日本事務局
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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こちらの方が解説が詳しく噛み砕いて、例題を解きながら考え方を学べるのでより独学向けと思われます。しかし、公式テキストの範囲を完全に網羅しているわけではなく、こちらの書籍だけですとやや不安も残りますね。。
いろいろテキストに手を出してしまうと、金銭的に高くついてしまいますので、「会計の基礎知識は問題ない」という方(日商簿記2級以上〜会計士税理士の学習経験あり)は、公式テキスト+問題集に絞るのもいいかもしれません。
ただし、前述の通り、解説はあまり詳細では無く、まわりに質問できる方がいないと詰まる危険性もあります。
プロアクティブのテキストも、解説は丁寧ですが、説明不足や「これ間違っているんじゃない?」という部分も少々散見されます。*1
もちろん、検定試験で満点を取る必要はないのですから、こちらをマスターすればじゅうぶんコントローラーレベルまで行けるかと思います。
いずれにせよ、勉強する方のレベルと好みにもよりますので、以上のことを踏まえてテキストを選択されるといいかと。
次回以降のエントリーでは項目別に少々続けます。
*1:テキスト執筆者の方は、日本基準や上場企業での経理実務には精通していないようです。