すらすら日記。

すらすら☆

金利の付加価値とは。

さて、なぜ金融取引は消費税が「非課税」なのか、
誰得考察を続けたいと思います。

金利の受取・支払それ自体は
何ら新しい価値を生みません。
金利の支払い自体は単なる「移転」に過ぎず、
金融の前後では、社会全体でみた場合は
支払利息と受取利息は同額であり、
何ら新しい価値は生み出されておらず、
消費に担税力を認めて課税する
「消費税」の登場する余地は無いわけです。

金融の仕組みにより新たにそれを使用して
何らかの製品・サービスを作り出し、
第三者へ提供して対価を得ることにより
初めて社会の価値が増加するのです。
そしてその際に消費税が課されるという理屈になります。

しかし、前段の論理では、
金利は主に貨幣の時間的価値としてのみ捉えられており、
金融機関が行う貸出先の審査(情報生産、とも称されます)や
借入先へ決済用預金口座を準備し、
それを他の金融機関へ繋げる決済システムの構築維持など
役務提供の存在が忘れられております。

そこで、金融機関は
金利を貨幣の時間的価値である部分と
役務提供の対価部分へ
明確に分けて表示することにより
ここで消費税を受け取れる場面
(その対としての仕入税額控除)が
登場できる可能性があるとも考えられます。

この誰得考察、続きます。

参考文献
租税法 第17版 (法律学講座双書)
ファイナンス課税 第2版
キャッシュフロー・リスク・課税

すらすら日記。は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。