最初の一人をどうやって育成する?
さて、決算早期化第2弾です。
武田先生は、決算作業の「業務の平準化・シンプル化・単純作業化」を図り、決算作業をマクドナルド化すべき、と説きます。
つまり、マクドナルドのハンバーガー作りのように高度にマニュアル化し、
誰でも担当できるようにすべきだと。
この意見に対しては、大筋では賛成します。
弊社でも、決算作業のマクドナルド化はどんどん進めています。
計数算出用や注記作成のスプレッドシートには、
単純に転記・入力すれば答が出るように仕掛けを作っています。
スタッフは会計監査六法を開くこともありませんし、
税法の条文を引くこともありません。
ただ、マニュアル化されたとおりにこなしているだけです。
ここで問題なのは、会社の業務フローに変更があったりして
計数情報の取り方変わった時に、スタッフは何もできないのです。
全てのシートの変更は、私がやらなければなりません。
神ならぬ身、膨大な決算フローのどこに影響するのかを見極め、
「仕掛け」を変更するのはなかなかたいへんです。
私は会社から命じられたわけではなく、
非効率や知識不足による休日出勤・深夜残業から脱出するために
自助努力して、自然に生えたわけで、
この状態には持続可能性が乏しいな、と感じています。
「判断できる経理マネージャー」が私のように自然に生えればいいのですが、
自生しない会社の場合、開示すべき重要な不備(重要な欠陥)に陥ってしまう結果に。
最初の一人をどうやって育成するのか。
この本には書いてありませんでした。
武田先生にお会いして、ぜひ聞いてみたいポイントです。