すらすら日記。

すらすら☆

社会に何を付け足していますか。

「銀行は人様の金を右から左に流すだけで儲けている、けしからん!」とか叫んで自ら銀行業に参入したら、大失敗した偉いおじいちゃんもいたそうです。
いやはや、よく知らないことについて断定的な発言をするものではありません。

銀行は、広く大衆から預金を集め、それを原資として貸出業務を行っております。
なんだ、やっぱり「右から左」じゃないか、と思われるかもしれません。
しかし、この時、銀行は「誰に貸したら安全に貸出金を回収できるのか」ということを「審査」しております。
これが銀行の情報生産活動、と呼ばれるものであります。
金融それ自体は価値を生むものではありませんが、この銀行の情報生産活動こそが、銀行経営の巧拙の要であり、社会への付加価値提供であるわけです。*1

さてさて、消費税において、貸出金利息には消費税がかかりません。
これは「非課税」と呼ばれるものですが、一方において、銀行は経費支払い時に負担した消費税を控除することができず、自らの費用として負担する結果になっています。
これが非課税取引により、前段階税額控除という付加価値税の本質から切断されてしまっている「歪み」です。
情報生産活動による社会への付加価値を計数的に表わし、それを疑似的な課税売上として扱うことで、銀行を前段階税額控除という消費税の流れに復帰させることができるのではないか。

そんなことを考えております。

付加価値を生みだしたら、それに対応する支払消費税を控除できる。
これが付加価値税としての消費税における課税の公平ではないでしょうか。
社会に価値を付け足していると、自らの仕事を自負する限り、考えていきたいと考えております。

*1:有価証券の市場運用による付加価値とは何か、ということは考え中です。金融のテキストではうまく読みとれておりません。

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