全体を見る視点を。
租税法やら金融政策やら書き散らしておりますが、
私の本職は財務報告の作成です。忘れていないよ!
さて、第2Q(中間決算)もほぼ終わりに近づいており、
最終の外部報告物をチェック中です。
ふと、書かれている数字に違和感を感じました。
金融商品取引法に基づく財務報告では「100」と記入されているのに
業法に基づく当局報告には「101」と。
実は両者は表の形式が異なりますし、計数が表しているものも
完全に同じではありません。
しかし、元々のデータは同じであり、計数が異なるはずがないのです。
それぞれの表は所定の内部統制(作成―検証のプロセス)を経て
私のところまで上がってきており、それぞれの表の中では何ら
矛盾なく、気づくはずもありませんでした。
各人は構築された統制プロセスを守っていますので、
なぜ、「違うのでは?」と指摘されたか理解できないようでしたが。
全体を見渡せる視点が無い個々の担当部署が構築する
統制プロセスではこれが限界でしょうか。
なぜ、この数字は一致するのか。
その視点による統制構築は容易ではありません。
属人の能力によらず、これをどうしたらいいのか。
また、課題が出てきたようです。