すらすら日記。

すらすら☆

企業行動と消費者の選択。

さて、本稿は「金融機関と信頼。」の続きとなります。

某居酒屋で過労死事件があり、これに義憤を感じた方々が
もうその居酒屋を利用しない、ということで
抗議の意思を示そうとしたことがありました。

しかし、これはあまり大きな動きとはならず、
その会社の株価はほとんど影響を受けなかったと聞きます。*1

これは、倫理的には許されないと感じられる事件が起きても、
市場の選択は「安さ」「サービス」など、別の要因により
その居酒屋は選択され続け、過労死を引き起こすような
倫理的な問題*2では選択の決定的な要因にはならなかったものと
考えられます。

これと似たものとして、度重なるインサイダー取引などの不正が
起きても、若干の顧客離れが起きる程度で、雪崩を打つような
顧客離れ→市場からの淘汰が発生していない証券会社も
思い起こされます。

米国では、ウォルマートでは買い物しない、という方々も
一定数いるようです。
しかし、市場全体からは見放されることはありません。

市場から放逐されるような決定的な要因はどこにあるのでしょうか。

倫理、公正、信頼とはなんでしょうか。

*1:実際の売上高や来店客までのデータは不明です。

*2:法的にはまだ争われているようですので、ここでは倫理的、と限定します。

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