金融政策論争の決着は?
本日のお題はこちら。
金融政策をめぐり、岩田規久男氏(現・日本銀行副総裁)と
「翁-岩田論争」を繰り広げた翁邦雄氏による1冊であります。
- 作者: 翁邦雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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イングランド銀行を始めたとした中央銀行の歴史から始まり、
日本銀行の創設からはじまり、
決済や紙幣流通などの教科書的な解説から、
戦後~高度成長期~バブル崩壊~
そして黒田総裁の異次元緩和までの
金融政策をやさしく解説しております。
翁氏は元日銀マンであり、
いわゆる「日銀理論」の代表的な論客であるとされ、
現・黒田総裁の政策には批判的です。
最終章の「異次元緩和とアベノミクス」では
黒田総裁の政策への現時点での評価と
出口へ向けての予想を述べております。
出版されたばかりの本のネタバレになるので
詳細内容は控えます。
(また、金融界に身を置く立場からして、
客観的なコメントは難しいです。)
金融政策論争の決着が決まる時、
日本はどうなっているのか。
子どもたちの未来を思い、
少々、不安な思いもよぎりました。
異次元緩和政策に賛成する方も
反対する方も、一読をお勧めします。