バランスのとれた「金融政策入門」書籍の1冊目として。
本日のお題はこちら。
- 作者: 湯本雅士
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/10/19
- メディア: 新書
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金融政策は、ちょっと前までは金融界隈・経済学界隈にいる
一部の好事家たちの話題に過ぎませんでしたが、
政権交代と黒田総裁就任後の異次元緩和で一気に
市井でも話題になるようになったのではないでしょうか。
それでも、やはり金融政策なるものは、その界隈にいない者には
何を意図し、何をやっているのか極めて解りにくい世界では
ないかと考えられます。
私も金融界隈の一隅におりますが、金融政策というものは
金融実務だけではその一端のハギレ程度を触っているのみであり、
経済学(マクロ・ミクロ、財政学のみならず最新の手法まで)や
歴史、そして「期待」という人々の心の持ちようへの洞察まで。
そんな広範囲を修めた上で、
はじめて包括的に論じられるものなのかもしれません。
平積みの百鬼夜行的書物に手を出す前に、
手堅く押さえておきたい1冊です。