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経理部のための法人税実務書ガイド。

さて、先日の消費税法編に続き、経理部のための法人税法実務書ガイドです。
これらは私が実際に普段使いしている書籍ばかりで、お勧めしたいものばかりです。

追記:少々古くなりましたので、2015年版として更新していますsura-taro.hatenablog.com


①会計入門編
法人税法企業会計との関連性が密接なので、会計の知識が乏しいのにいきなり法人税の本を読み始めても間違いなく挫折します(体験談)。
そこで、まずは会計を学びましょう。

財務会計講義(第14版)

財務会計講義(第14版)

神戸大学の桜井先生「財務会計講義」はほぼ毎年、会計基準の改正に合せ新しい版がでています。簡潔に会計全体の知識が習得できる良書です。
なお、2級程度の簿記知識があればいっそうスムーズになります。簿記テキストはこちらを。
簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第2版 (TAC簿記の教室シリーズ)

簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第2版 (TAC簿記の教室シリーズ)

簿記の教科書日商2級 工業簿記 (TAC簿記の教室シリーズ)

簿記の教科書日商2級 工業簿記 (TAC簿記の教室シリーズ)

滝澤みなみ先生の簿記テキストは非常にわかりやすく優れモノです。問題集もお勧め。


法人税入門編

新版 法人税法を初歩から学ぶ

新版 法人税法を初歩から学ぶ

いきなり難しい本に手を出して挫折を繰り返していた私が、ようやく「わかりやすい本だ!」と思えたのがこちら。申告書の実例も示しつつ、実にわかりやすく説明されています。


③辞典編

法人税決算と申告の実務―ミスをしないためのポイントとアドバイス〈平成25年版〉

法人税決算と申告の実務―ミスをしないためのポイントとアドバイス〈平成25年版〉

毎年購入している法人税処理の参考書。一般的な企業実務で遭遇する事例はほぼ、掲載されているのではないかと思われます。辞典として日々参照しています。


④事例集編
上記の大蔵財務協会の参考書には載っていないような事例もカバーしており、特に企業会計との関連性(仕訳例や別表記入例)も含め、詳細に解説されています。
最初に購入した版は、繰り返し読み込んでいたのでかなりボロボロですw

問答式法人税事例選集〈平成24年10月改訂〉

問答式法人税事例選集〈平成24年10月改訂〉

毎年改正されるので、もうすぐ25年版が発売されるかと思います。


⑤総まとめ編
中村教授(故人)が執筆した名著を、税理士法人PWCが引き継いで毎年改正している法人税法の総まとめ的テキスト。かなり高価な本ですが、私はほぼ毎年購入しております。
読むほどに味が出る良い本です。

法人税法要論〈平成25年版〉

法人税法要論〈平成25年版〉

ただ、ここ2~3年ほど追加された国際税務(外国子会社配当金益金不算入や過少資本税制など)の部分はあっさりしすぎててオマケ感満載です。
この部分は別の専門書で補う必要がありそうです・・w


⑥法令編
消費税法編でも書きましたが、やはり最後は条文です。
法人税法は措置法も含め、量が膨大なのでやはりこちらを。

税務六法 法令編 平成25年版

税務六法 法令編 平成25年版

施行令・施行規則も併記されているので参照しやすいですね。
法人税基本通達逐条解説

法人税基本通達逐条解説

行政通達はあくまで通達であって訓詁学にならないように・・w


法人税法は範囲が膨大で、こちらに挙げたテキストはどこの企業でも共通しているものばかりです。
他にも業種により必要な専門書の分野(某弊社では貸倒引当金とか)、資本取引などしょっちゅう発生するものではないもの、交際費・寄付金関係なども。


初心者はいきなり「総まとめ編」に行って挫折しないように、毎日の実務で少しづつ積み重ねることを。「後で確認しよう」とかいうのはダメです。「後で」は永遠に先送りされちゃうので・・w

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