事実と考え方を伝える際には・・
本日のお題はこちら。
- 作者: 日本租税理論学会
- 出版社/メーカー: 日本租税理論学会
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: 単行本
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左翼的な傾向を持った租税法学者たちの論考を集めたものです。
付加価値税についての国際的な「決め事」である仕向け地課税主義=いわゆる「輸出戻し税」について、もともとGATTの輸出補助金禁止ルールを「回避する」ために付加価値税を間接税とした、と主張しております。
社会において、誰が租税を負担すべきで、どの程度の公平さを保つべきかというのはそれぞれ意見が異なりますし、自由に議論したうえで選択されていくべきだと思います。
その議論の題材として、「学問」をする者は事実とその考え方を正しく伝える必要があり、自らの考える社会像と合わないからといって「事実」を無視したり、都合のよい断片だけを拾い集めることは慎まねばならないのでしょうか。
彼らの提示する「公平さ」には賛成できませんし、口汚く「大企業」を非難する姿勢には学者としての良心は感じられません。
今夜は、そんなところです。