形を残せる財務報告作成職務の勧め。
「あの橋はお父さんが作ったんだ」と息子に誇らしげに語りかける建設会社のコマーシャルがあったように記憶しております。
それに比べますと、一般の事務職の仕事というものは目に見えにくく、いったい自分の成果が世の中にどう反映され、形になっていくのかわかりにくいものです。
しかし、上場企業の財務報告を作成する職務は、決算短信・有価証券報告書・事業報告(広義の株主総会招集通知)など、インターネットを介して広く流通し、アナリスト諸賢をはじめ、投資に関心のあるたくさんの方々に読んでもらうことができます。
また、財務報告は、面白みのない数字の羅列と思われているかもしれませんが、その数字を作り上げるまでは生身の人間の営みが凝縮されており、決して血の通わない冷たいものではありません。
そして、会計方針や注記、業績予想などは型通りの文章ではなく、時に「開示文学」とも称される芸術の域にすら達しているのであります・・
私には息子はおりませんが、家族に誇れる形を残せる仕事をできている。
そう思って日々働いているのであります。