何のためにどうやって論文を書くのか。
本日のお題はこちら。
- 作者: 佐々木健一
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2014/08/20
- メディア: 単行本
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時々モチベーションの維持と新しい視点が欲しいがために、研究技法やノウハウ的なものを紹介した書籍を読んでおります。
著者の佐々木健一先生は「美学」専攻だそうですが、恥ずかしながら「美学」なるものがいったいなんなのか知りませんでした。*1
「なぜ論文が必修課題とされているのか」「論文とはなにか」「設計の仕方」などから始まります。
また、「論文とモラル」という1章を設けて、コピペがなぜいけないのか、正しい引用の仕方を丁寧に説明しております。
後半は少しだけ技法的な話も入りますが、「簡単に答えが見つからないようなものこそが、真の疑問」「あなた自身の感じた疑問だけが、あなたの問題意識」など、ところどころにきらりと光る論文を書く上での前提・心構えのヒントがちりばめられています。
私が勉強しているのは主に税法や会計学、金融なので、分野はまるで違うものの、たくさんの示唆を得られました。
本書は主に学部の卒業論文がターゲットのようですが、社会人でも「何かを学んで、まとめて書く」仕事がある方もぜひお勧めしたいと思います。
*1:本書を読み終わってもまだわかりませんw