経理実務能力をどうやって身につける?(上場会社向けです。)
今日はいろいろアレな事例に当たりまして、「経理の実務能力とはなんだろうか?」と考えてしまいました。
簿記の問題であれば、仕訳に必要な情報は必ず与えられます。
税理士試験などの税金計算の問題でも同様でしょう。*1
実務では、取引を行う営業現場の方々は必ずしも簿記会計や税法の知識があるわけではありません。
ましてや、その取引を行うことで有価証券報告書に注記が必要になるなんて想像もつきません。
経理実務担当者は、簿記の技術や会計基準の理解、税法の知識、開示ルールや金融商品取引法、会社法や東証規則の知識は持っていて当たり前。
さらに、経理の実務能力っていうのは、社内のいろんなところで行われる多種多様な取引の実態を正確に把握するための「仕組み」を構築したうえで、新しいのが出てきたら、それをどんな仕訳で表して、どういう税務調整が必要で、開示にはどんな影響があるのか。
そういうことを的確に判断できる能力なのではないかと。
いったいどうやったらこういう能力を身につけ、それを新しいスタッフに教えていけるのか。
体系的に人を育てる仕組みが存在しないので、私のように偶然、「自力救済」に成功するか、できなくて盛大に事故るとか深くめちゃくちゃになって後から税務調査でメタメタにやられるか
— すらたろう (@sura_taro) 2015, 8月 25
まだ答えをもっておりません。
*1:解答不能なむごい出題もよくあるとは聞きますが、それは置いておきます。