女性が活躍できる社会をつくるためには?
本日のお題はこちら。
- 作者: 大沢真知子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Kindle版
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女性の活躍、というのが時の政府から提唱されており、世間の関心も高まっております。
某弊社でも、(政府からの提言の前からですが)いろいろ女性の活躍うんぬんという制度が整えられつつあり、関心のある問題であります。
女性が途中で退職してしまう最大の理由は、子育て・結婚が主たる理由では無く、やりがいのある仕事につけないなどの不満や将来の展望がみえないなど仕事そのものの行き詰まりが辞めてしまう理由であること。
若い女性の専業主婦願望なるものはマスコミが先入観をもって流布しているもので根拠がないこと。
企業が女性の活用をためらうのは「どうせ短期間で辞めてしまうから教育訓練が無駄になる」という思い込みからそのような現実が起きてしまう=予言の自己実現だとか。
現実のこのような問題点を指摘しつつ、米国や韓国との比較も交えながら、企業や社会の意識を変化させるためにどのような政策を打ち出していけばよいかの具体的な政策提言も行っております。
著者は労働経済学の専門家ですが、本書は難しい数式などは登場せず、一般の方でもすらすら読めますので、この問題に関心のある方はぜひ。