「会計入門」の一歩先を学ぶために。(その2)
さて、会計入門の一歩先、その2です。
複式簿記の学習は一般に退屈なものと思われているらしく、「会計の知識が欲しいんだけど、簿記の勉強はちょっと・・」という方が多いとも聞きます。
巷の会計本で「簿記の知識無しでわかる!」という触れ込みの本も多いのですが、やはり簿記の仕組みがわかっていないと、会計の本質的なところがなかなか。
特に、ある経済的な取引が行われた時に、資産・負債・純資産、収益・費用の「どこがどう動くのか」がわかっていないと、理解があいまいになってしまうのではないかと。
簿記の学習は50~60時間もあれば日商簿記3級程度はいけます。
かんたんなテキスト+問題集1冊こなせばOKなのでぜひ。
おすすめはやはりこれ。
スッキリわかる 日商簿記3級 第6版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
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テキスト+問題集を1冊で兼ねています。なんといっても説明がわかりやすい!
2級ですと、商業簿記+工業簿記になりますので、2冊となります。
簿記2級の学習時間は200時間程度は必要とも聞きますが、2級まで学習すればかなりのセンスが付くことと思われます。
スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第7版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
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スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第4版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
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まったくの初心者の方は、やはり3級から勉強しないといけません。
日商簿記のカリキュラムや級分けは、よく考えられて組み立てられておりますので、順を追って勉強しましょう。
どうしても簿記は嫌!でも会計知識・会計センスが欲しい!という方は、やはりこちらでしょう。
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著者の岩谷誠治公認会計士の発案である「資産・負債・純資産、収益・費用」をブロック分けして理解するという手法で、簿記の反復練習をしなくても、なんとなくセンスが付けられる・・かもしれません。*1
ほんとうは簿記も練習して欲しいのですが、こういう道もありますよ、ということで。
続きます。
*1:私は簿記を学習してからこちらを読んだので、これを最初に読んで「資産・負債・純資産、収益・費用」を理解できるものか、断言はできません。