IFRSじゃない会計基準で財務報告を作っている上場企業は・・
数年前のIFRS大ブームは消え去りましたが、IFRSを任意適用する上場企業は静かに増えています。
いささか旧聞に属しますが、9月に東京証券取引所が公表した「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析を。
今年決算短信に「将来、IFRSを選択するかどうか」「その理由」も記載が義務付けられたため、各上場企業がどうするつもりなのか、というのがおおむねわかるようになりました。
IFRSを任意適用済みの企業はわずか、68社、適用予定・決定は44社。わずか合計114社しかなく、東証の上場企業約3500社の3%ほどに過ぎません。
しかし、その114社の時価総額*1は合計147兆円と、東証総体の時価総額約600兆円の4分の1近くを占めております。
さらに、短信に「IFRS適用を検討している」と記載した194社の時価総額は約107兆円。
これを合わせると、約254兆円と時価総額の4割ほどを占める大きさになるわけです。
時価総額が数百億円以下の中小上場企業は、そもそも機関投資家の投資対象に入れてもらうのが困難と聞きます。
いつの間にか、東京証券取引所は、IFRSと日本基準が混在し、日本基準の中小上場企業は「B級上場企業」になっちゃうのかな、ともこのデータを見て感じました。*2
最近、IFRSの勉強からは離れていたのですが、この状況をみて、再開いたしました。
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「すらすら」とか、なんだか親しめるタイトルですw
見開きで、左側は図解というかんたんなテキストでしたが、新しいIFRS15収益認識とかもフォローされており、少し、追いつきました。
やはり秋葉先生のエッセンシャルIFRSの新しい第4版と、金融商品会計IFRS9も読んで、少しは世間の気配に遅れないようにしておこうかと思います。
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IFRSの知識を使う機会は、来ないかもしれませんが・・。