憎しみは無知「だけ」から生まれる?
本日のお題はこちら。
- 作者: 大沼保昭,江川紹子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/10/09
- メディア: Kindle版
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税や会計が絡むこと以外ではあまり時事的な政治問題にはコメントしません。
でも、私は元歴史学徒として、一市民として知っておきたい話題として、一読してみました。
この本を読み終えまして、「知らなかった事実」「思いつきもしなかった考え方・ものの見方」というものがいくつも出てきて、いかに自分が無知であったか、ものの見方に欠けている視点があったかを思い知ることに。
それぞれの論点への具体的なコメントは、この場では控えておきたいと思います。
ただ、感じたことを少々。
「相手のことをよく知らないから憎しみを持つのだ」
「視点が偏向しているから憎悪に煽られるのだ」
これらは一面の事実でしょう。
しかし、右であれ左であれ、私などよりはるかに高学歴なキャリアを積み、論理的な思考訓練を受けていて、はるかに極端な考え方を持つ方々は多いという事実は説明がつきません。
憎しみは無知や偏見「だけ」から生まれるわけではなさそうです。
なにが人間の目を曇らせるのか。
それとも、人間はそもそも「そういう存在」なのか。
まだ、私なりの答えは見つけられません。
死ぬまで、考え続けることになりそうです。