すらすら日記。

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沈みかけた企業に留まるべきか/去るべきか。

本日のお題はこちら。

会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

今の時代、誰もが名前を知るような大企業でも、倒産や吸収合併で消滅することは珍しくもなくなりました。

本書は、歴史ある三洋電機が消滅する前後のそれぞれの人々の運命を、ジャーナリストが取材してまとめたものです。
学術書ではありませんので、取材したジャーナリストの方の主観や感情が多分に入っておりまして、金融支援を行った金融機関は最初から三洋電機を解体するつもりだったとか、支援先のパナソニックが冷酷非情であるかのような非難が露わになっております。

それらが公平な視点から見て、的を得た見方なのかどうか、私には判断できる材料が私にはありません。

本書を読みまして、どんな大企業のどんなポジションにいたとしても、そこが「沈没する瞬間」に次に乗り移れかどうかは、それまでのキャリアとか職務能力とか人脈も大切ですが、かなりの部分、運に左右されるじゃないかな、という印象を受けました。

長い間、規制に守られてきて真の意味での競争や再編とは無縁の業界に身を置いてきましたが、最近は少々首の周りに冷たい空気も流れてきております。

希望退職が募集になる際、「会社にとって必要なので辞めさせてはいけない人材」のリストなどもあると聞きます。
そのリストに入っていると、原則、辞めさせてもらえず、割増退職金の対象にならないとか。

沈みかけた船に留まるべきなのか。
いつまで浮かんでいられるのか。

一個人では如何ともしがたい企業の運命ですが、運だけにまかせるのではなく、何か準備できることがないのか、などとも感じた次第であります。



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