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すらすら日記。

すらすら☆

年末年始に読みたいおすすめ本5冊。(金融・経済編)

今年もあと10日ほどになりました。
2015年に読みました本の中で、おすすめをいくつか選んでご紹介。
金融業界は休みが短いのですが、長く年末年始の休暇が取れる方はぜひ。

まずは、金融・経済編です。

だいぶ古い本でながらく絶版だったのですが、最近kindle化されて手軽に読めるようになりました。
1965年、中央アフリカの小国ルワンダにある日銀マンが、できたばかり中央銀行総裁として招聘され、国造りに尽力する・・というなんだか異世界召喚のラノベみたいと話題になりました。
Twitterもまとめられています。
togetter.com

金融・財政とか基礎的な経済インフラすらないできたばかりの国で、奮闘する姿が面白いです。
どうせできないだろう、などとは決してあきらめず奮闘する姿。
金融の専門知識とかは不要で楽しめます。


大きな河にかかる真新しい立派な橋。
お父さんが、息子に誇らしげに語りかけます。
「あの橋は、お父さんが作ったんだ」
「すごいパパ!やっぱりパパは世界一だ!」
などというゼネコンのイメージCMがあった・・かもしれません。

それに比べて、金融の仕事は姿かたちが見えにくく、いったい何をしているのかよくわかりません。
それどころか、「金融は人の金を右から左に動かすだけで儲ける卑しい仕事」などという偏見・侮蔑を述べる方は後を絶ちません。

本書は、その「お金を人から人へ動かす」=お金を決済することに、金融システムがどのようにつくられ、どのように維持されているのか。

世界は誰かの仕事でできている、なんていうCMも流れていますが、お金が右から左に流れるためにはこんな仕組みが作られている・・というお話です。
金融業界じゃなくても、「流通」に関心がある方にもぜひ。


美貌格差―生まれつき不平等の経済学

美貌格差―生まれつき不平等の経済学

同じ買い物をするなら、見栄えの良い方から購入してしまうという経験はあるかもしれません。
米国の実証研究では、容姿の美醜による所得格差は歴然として有り、それは直感に反して女性よりも男性の方が差が大きいという結果が出ているとか。
イケメンの方が稼げるという身も蓋も無い研究をまじめにしてしまう米国の環境と、これは日本では難しいだろうな、という感想とともに。
Amazonのレビューに書いてある「俺はそうは思わない」という反発も、本書を読み終わった後に読み返すと味わい深いですね。




誰もが一定の教育を受けてきていますので、まったくの素人でも教育については一言、意見をいいたくなるものです。
しかし、巷で言われている教育論の多くは、自己の個人的な経験を一般化したものや単なる感想文レベルであり、他の者が真似したとしても再現性がまったくないものがほとんど。

本書では、米国での実証研究も引きつつ、経済学の手法を用いて「科学的に」どのような教育をすべきかというお話を易しく紹介しています。
なお、タイトルは「学力の経済学」ですが、学力は教育の目的の一つだけでしか無く、本文もそういう内容です。なぜ、学力と付けたのでしょうか・・?


持続可能な社会保障へ (世界のなかの日本経済:不確実性を超えて)

持続可能な社会保障へ (世界のなかの日本経済:不確実性を超えて)

最後は少しだけ硬い本を。(こちらはkindle版がありません)
こちらも教育と同じく、誰もが関心のある社会保障に関する問題についてです。
少子高齢化という環境の中で維持するための改革を経済学の観点から提言しています。

厚生労働省が流布する、現状の年金制度や医療制度を正当化するための説は、「ちょっと変だな・・」と感じることも多いのですが、その違和感を経済学の手法でバッサリとしてくれています。

実在する制度は、それなりに妥当性・合理性があるからこそ存続しつづけているわけですが、日本の社会保障制度は、そろそろ限界点を超えてるのではないかと思います。

硬い本といいましても、経済学の専門知識が無い市民でも読めるように配慮されています。



続きます。(会計・税務編、小説・コミック編の予定です。)


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