今日の「決済インフラ」の仕組みをやさしく学べるお話。
本日のお題はこちら。
- 作者: 宿輪純一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フィンテック(ファイナンスとテクノロジーの合成語)という言葉が最近、世上で流布しております。
金融へのITの活用なんていうのは昨日今日始まった話では無く、昔から行われていることなのですが、フィンテックではこれに加えて人工知能やビックデータを組み合わせて駆使した新しいものだ、ということらしいです。
本書はフィンテックメインの本ではなく、この新しい金融サービスのうち、決済についてのお話です。
決済というのは、今、あなたの手元にあるお金を、財・サービスを受け取った対価として、その財・サービスを提供してくれた方に安全に受け渡す、という形が一つで、
株式や債券などの有価証券や、外国通貨など、金融資産同士を安全に交換するという形が決済のもう一つの形になります。
決済といえば、昔は銀行や証券会社などの金融機関だけがかかわっていたのですが、ワオンのような流通系の電子マネー、スイカなどの交通機関のものなど、さらにはビットコインのような仮想通貨まで加わって、たいへんな種類と決済方法が存在しております。
本書は、それらを辞典のように整理して、わかりやすく内容を説明しております。
日本銀行を通した金融機関同士の決済や、国際的な為替決済や証券振替制度も。
決済にはどんなリスクがあって、それを防ぐための仕組みなども解説しております。
私は中の人なので、割と既知の情報が多かったですが、学生さんや金融以外の方、金融でもリテールなど担当外の方が決済についてやさしく学べる良書ではないかと。
より専門的には、こちらもおすすめいたします。
- 作者: 木下信行
- 出版社/メーカー: 金融財政事情研究会
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: Kindle版
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