自分の心の中の闇にしっかり向き合いたいというお話。
現し世に生きる生身の人間たちは、物語の中にしか登場しない聖者さまではありませんので、生まれ育った環境や周りの影響もあり、様々な偏見・差別意識に捉われています。
一方、世の中にはあからさまに偏見や差別を言ってはいけないとされる規範があり、建て前ではそれが守られています。
ところが、なにか切っ掛けがあると、心の中に隠れている偏見がぽろっと漏れ、炎上事件が起きたりもしていることも。
また、建て前では偏見・差別を無くすと唱えるリベラルと呼ばれる方々が、権力者や政治的対立勢力に対しては、本人にはどうしようもない生来のことや、体質、家族のことなどについて攻撃しているのも見ております。
おそらく、誰もが心の中のには差別・偏見を抱え、それを吐き出したい、それも「正しい目的」のためなら何をしてもいいという正当化も踏まえたら、なおさら言いたいという闇を持っているのでしょう。
それは、この私もそうでしょう。
お話の中の聖人君子や目覚めた人ではありませんので、偏見・差別意識、嫉妬、羨望など、様々な心の中の闇を持っている。
その闇の存在を自覚したうえで、その感情をどうコントロールして行くのか。
生身の人間にできるのは、それくらいかもしれません。