自分の理解していない仕事の先行きへの想像力の欠如についてのお話。
エクセルファイルは操作が簡単で、手軽に加工できるので誰にとっても便利なものです。
毎月の様々なデータ集計にも活躍してくれます。
ところが、使っているうちに、歴代の担当者がそれぞれのクセで計算式やリンクを追加したりして、新しい人は何を意味しているのかさっぱりわからない、という事態にもなりやすいです。
「自分は前の人から引き継いだとおりにやっているだけなので、わかりません。」
意味不明な計算式やリンク、ゼロチェックの「仕掛け」の意味を聞いても、こういう回答が返ってくることがしばしば。
そして、遂にはエクセルに数字を入れること自体がその人の「仕事」のすべてになってしまい、出てきた数字が何を意味しているのか、どのような業務に使用されるのかわからなくなっていることも。
私ならば、自分が理解していないエクセルファイルに数字を入力し、それが社内のみならず、外部に出ていく元データとして使われるということを考えれば、怖いと思うのではないかと。
でも、そう感じる方は、少数派のようです。
考える力・良い仕事をしようとする意思も無く。
自分の仕事の行き先や結果について、想像することも、できない。
それも幸せな生き方なのかもしれません。