組織にベテランの「知恵」を蓄積できている?というお話。
世の中はどんどん変わっていきますし、自社の業務フローもどんどん変化し、想定外の異例ケースも発生します。
経験の浅い方であればどう対応したらよいかわからず、右往左往。
そんな時、ふだんはあまり働かないかのように見えるベテランが、ひょっこりとアイデアを出してくれて、問題が解決に向かうことも。
おそらく、そのベテラン氏は、過去のいろいろな経験から、なにか共通して使えるような「知恵」を蓄積しているのでしょう。
ただ、近年、なんでも業務フローは規則づくめで、仕事のやり方は事前にルール化され、それに外れたことは咎められるような風潮もあります。
なんでも規則に書かれているので、「ちょっと変わったこと」に対して解決策を考えるという習慣がなくなっているようにも。
そうすると、先のようなベテランの知恵が育成されていきません。
なんでも杓子定規で、ルール内のことはキッチリ解けるものの、変わったこと・新しいことに対して対応できない組織になっているにも感じられます。
人間の知恵の部分は規則化できないし、考え方の目線も文書には表すのは難しそうです。
事前に想定したルールなど、その時点の想像力の範囲内だけであり、あまりに限界が。
制度として、有効な内部統制は整備されました。
でも、そこに蓄積された知恵はあるのでしょうか。
また、新しい知恵をどうやって育てて行くのでしょうか。