本当に命令しているのは、誰?
いろいろな部署を異動して、いろいろな上司・同僚・部下と一緒に仕事をしてきました。
職場には、新卒で入社してずっと勤め続けている正社員だけじゃなく、定年後再雇用のおじいちゃん、転職して中途入社の方々、派遣社員やパートタイムの嘱託、などいろいろな職制に属する年齢や性別もバラバラの方々と。
組織には部長とか課長とかいう管理職、あるいは調査役とか代理などという名の中間役付者がいて、その様々な方々に順番に仕事の割り振りをし、具体的な指示を出したり・・という建て前にはなっていますが。
実は、その「長」がつく管理職や役付者が、必ずしもその組織を仕切って命令を下しているわけでは無いな、と感じておりました。
人事異動で新任の管理職になっても、最初はなかなか仕事の中身までは把握できていません。
特に正社員の管理職、役付者は3~4年くらいで部署を異動しますし、引継もかなり短期間でしか行われませんので、なかなか細かいところまではわからない。
そうすると、長く在籍している派遣社員やパートタイムさんに「これ、前はどうやってやったの?」と聞くことになります。
職制上は指揮命令を受ける立場の方が、実際には組織の実務を仕切っていたりします。
ところが、そういう方々は(残念ながら)前例踏襲・部分最適化していることが多く、そういう視点で実務に取り組んでいると、いつの間にか法令や制度が変わったり、全社的な方針が変化していても気付かないものです。
お局化という現象ですね。
本来は、そういう「変化」に対応して新しい仕事のやり方をつくっていくのが管理職の役割のはずなのですが。
昨今は、職位にかかわらず、みんなの意見を取り入れた組織運営が望ましいとも聞きます。
さてさて、この状況はどう評価すべきなのでしょうか。