働く人は誰にでも「ライフ」があって、ワークとのバランスをとるべきというお話。
本日のお題はこちら。
- 作者: 小室淑恵
- 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
- 発売日: 2016/03/23
- メディア: 単行本
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某弊社でも、昔は体力勝負の長時間労働・夜討ち朝駆けが当然で、営業目標達成までは帰社を許さない!みたいな時代もありましたが。
そんなやり方では持続可能性がないということにようやく気付きまして、盛んにワークライフバランスなどが唱えられております。
そんな環境なのでこの「ワークライフバランス」という言葉は当たり前だとも思っていましたが・・
本書の中でハッと気付かされた点がありましたので、引用します(大意要約)。
「ワークライフバランス」というのは、子育てとか介護とか、何か家族に「事情」がある方だけに「配慮」される特別なことではない。
これでは、ワーク「ファミリー」バランスであり、「配慮」されない普通の方々に仕事が押し付けられて社内に不満が溜まることになる。
普通の方々=家族に何も事情が無い方、また独身で一人暮らしの方でも「ライフ」は存在するので、その方々にも「配慮」するのではなくワークとのバランスを図っていくことが本当の「ワークライフバランス」である
こちらを見ますと、現状は、まだまだ特別な事情がある方に「配慮」しているレベルなのかな?と感じました。
何も「事情」や「用事」がなくても、休暇を気兼ねなくとれるような職場になればいいんですけどね。
昔のような過酷な長時間労働はほぼ無くなりましたが、まだ本書が提言しているようないつ誰が休んでもだいじょうぶな互換体制などもできていませんし、経営層や管理職層の意識も「やらされている感」が残っているような。
本書中では、労働時間削減=利益向上などポジショントークも目につきますが*1長時間労働はもう持続できない、今こそ意識を変えようという提言と、それを実現させるためにいろいろなヒントも述べられております。
ぜひ、ご一読を。