日曜日の駅前で叫ぶ初老の人々の来歴についての個人的な空想。
日曜日でも人通りが多いとは言えない地方都市に住んでおります。
そんな駅前の通りでも時々、大きな音量で叫んでいる方々がおります。
「戦争反対!」
「原発反対!」
などと叫んでいるようです。
その方々は、年の頃は60代後半から70代前半くらいでしょうか。
男性が多いですが、女性の姿も。
それなりに小ぎれいで身なりも良く、健康そうに見えます。
なんとなく連想したのが、教師の雰囲気。
あるいは、事務職の公務員だろうかという空気。
営利を目的とする民間企業で働いていたようには見えない。
そんなのはわかるはずはないのですが、職業生活が作ってきた人となりはなんとなく、身に纏っているものです。
そして、ハンドマイクや拡声器を使って、
「徴兵制が!」「プルトニウムが!!」などと恐ろしげな言葉を叫んでいます。
誰も足を止める人はいませんし、信号を待っている間、私の耳に聞こえてきた言葉。
なんら意味のある論理になっているようには思えませんでした。
日曜日にわざわざ集まって、誰にも聞いてもらえず、何も生み出さない活動にいそしむ初老の人々。
偏見かもしれませんが、働く必要もないくらい、年金を受け取り、財産もあるのでしょう。
これは、時々見かけるその人たちの雰囲気から空想した、私の個人的な感想でしかありません。
その正体はわからないし、知る必要もないでしょうけど。
豊かな社会の恩恵を受けながら、自分だけの満足のために何も意味をなさないことを繰り返す。
あの人たちが寿命でいなくなれば、静かな日曜日が来るのでしょうか。