リーダーは、自ら信じているビジョンを語るべきだが・・
本日のお題はこちら。
- 作者: 藤沢久美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/02/08
- メディア: Kindle版
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タイトルの「何もしない」というのは本当に何もしないというのではなく、細かな指示命令をせず、リーダーは自らの言葉で自らのビジョンを語ることを仕事とせよという主題です*1。
リーダーのビジョンに基づき自ら考え行動できるメンバーが仕事の成否を左右する時代になった
決められたことを繰り返せば良かった時代とは異なり、今日の環境は変化が激しいので、細かな指示をするのではなく、事業がどんなことを目指しているのか、何を社会に提供しているのを語り、それに沿ってメンバーが自律的に動けるかどうか。
このようなことを成し遂げられるビジョン型リーダーシップが求められている・・
理念としては正しく、さらにその事業が社会的に望ましいものである限りはこの方法が良いものと思われます。
しかし、営利事業はきれいなことばかりではなく、あまり褒められたものではない事業も多くあります*2。
あるいは、リーダーの語るそのビジョンに共感できないこともあるかもしれません。
そのような仕事ではあっても、まだまだ転職もなかなか容易ではないわが国の労働環境にあっては、疑問を持ちつつも日々の仕事をこなしているのかもしれません。
まして、誰もがやりがいや社会貢献を求めて仕事をしているわけではない。
そのような現実を見るに、ビジョン型リーダーシップが望ましく、それに賛同できない者は去れ、というのは非現実的ではないかと。
そして、多くの企業経営者は掲げるビジョンと、企業の現場は掛け離れております。
本書を読みまして、理想としては美しい。そんな話ではないかと感じた次第です。
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