理想論でもなく、悲観論でもなく、目の前の現実から。
せっかく苦しい就職活動を経て就職したのに、3年もしないうちに多くの若手社員が辞めていきます。
その大きな原因として、
「経営理念として掲げられている美しい理念」と、
「あまりに理不尽な現場の仕事の現実」の落差に幻滅するということもあると聞きます。
経営者は理想を掲げることも必要なのでしょうが、理不尽な現実とあまりに離れした話ばかりしていると、若手は「言っていることとやっていることが違う」、つまり何も信用できなくなるのではないかと。
一方、中高年社員が、忙しく働いている若手社員の聞こえているような場所で、自社や業界自体に先行きの希望がないという話を大声でしているのも、同じく若手社員のやる気を著しく削いでいるのではないかと。
その「先行きの希望のない状況」を作り出してきたのは、他人事のように会話している中高年ではないか、と。
あまり綺麗事、理想論ばかりでもダメ。
無責任な悲観論でもダメ。
若い方に先行きの希望を抱いてもらって、
未来はちょっとづつでも明るくなる、と長く勤めてもらいたいならば。
目の前の理不尽さを、少しづつでも改めて行こうという現実から着手して行くしかないのでは。
今日はそんなことを考えておりました。