その場の状況への「反射」だけで生きていかないように。
関連する専門書をいろいろ読み漁ってもなかなかピンとこなかった事案について、実務で1回経験したら「あっ、そういうことか」と疑問が解けることがあります。
理論書を10冊読んだところで、実務を1年こなして得られるものに勝るものはない。
これも一面の事実ではあります。
でも、常にアンテナを張って新しい知識をインプットしていかないと、経験できる実務というのは欠片の積み重ねでしかなく、その意味するところ、本質が何かなどというものは理解できません。
思うに、実務経験は、書籍や論文で詰め込んだ理屈を繋げてそれを整えてくれるのではないかと。
バラバラに読んでいた知識が「繋がった」という感覚ですね。
何もインプットをせず、経験できることだけで仕事をこなしているのは、いわば状況にその場その場で「反射」しているだけ。
ちょっと離れたところになる新しい知識に気付かず、すぐ目の前にあるものしか見ない、そんな人がベテランとして周りを威圧したりしている事象。
年を重ねて、ベテランと呼ばれている人もやがて反射スピードが落ちたり、打ち返す角度が曲がったりするようになってしまう。
そんな人にならないように、今日も何かインプットを続けています。