すらすら日記。

すらすら☆

糾弾されているのは、自分ではありません。

毎日、心がザワザワするようなニュースが流れています。

私とて人並みの正義感はあるつもりですので、望ましくない行動をした人物や組織には「いかんなあ」ぐらいの感想は抱くわけです。

問題は、その次です。

報道を聞いて怒りを募らせた人々が、その「アレな行動」をやらかした当事者だけではなく、その当事者が帰属している集団、業界、世代、民族、国などの「大きなもの」がそれと同一の「悪」であり、同じく糾弾されなければならない、と。

対象が大きくなれば、帰属している個人はどんどん増えていきます。


バブル世代が無能だからだ。

銀行員は全員、陰湿な連中ばかりだ。

男だから、甘やかされているんだ。

日本は地獄のような国で、黙って耐えている日本人は奴隷だ。


私が帰属している属性も、よくこうやって糾弾されています。

以前は、そういう一般化された言説に感情的な反発をして、言い返してしまったこともあったように思います。

でも、ザワザワするニュースが流れる度に同じパターンでの糾弾が繰り返されることに気づいていから、反応してはいけないな、と思い直しました。

叩きのめされてる存在は、怒っている人の目の前には実在しているかもしれません。

あるいは、その正義の人の心の中に作り出された虚像なのかも。

いずれにせよ、それは私ではありません。

怒りに怒りで返せば、同じ場所で回転しているだけです。

私は、私にできることをしようと思います。


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