すらすら日記。

すらすら☆

「お金」に追い詰められても、明るく生きている人々について。

本日のお題はこちら。

ぼく、街金やってます

ぼく、街金やってます

本書の舞台は「街金」です。
街金は、銀行や信用金庫でお金を借りられなくなった人が、最後の方で頼る金融会社です*1

本書に登場する街金からお金を借りる人は、かなり追い詰められているはずなのですが、妙に明るいです。
法律違反行為や社会道徳に反するような行為を働いていることもありますが、ちっとも悪びれていないし、良心の呵責とかいうものにも無縁にも見えます。

かなり救いのないお話が続くのですが、著者テツクルさんの軽妙な筆致のせいか、暗くなったり悲惨な読後感にはならないように思います。

お金そのものは、きれいでもなく、汚くもありません。

それを悪に染めてしまうのは、やはり人間なんだなあ、と。

不思議な読後感が得られる一冊です。


*1:違法な存在である闇金融、反社会的勢力との金融取引を除けば、街金は最後の砦でしょう。

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