チラシの裏
世間では、忘年会シーズンのようです。取引先や同業者団体ともあるでしょうが、多くの方が参加するのは自分が働いている職場での忘年会ではないでしょうか。大きな組織だと、部署全体、課ごと、係ごとのように、似たようなメンバーで3回くらいやる部署もある…
「無能な中高年の雇用を続けるくらいなら、そんなのはクビにして未来ある若者のために席を譲るべきだ」という意見も耳にします。確かに、周囲を見回しますと、もはや職業能力の向上は見込めず、実際に何らやる気のない中高年従業員はゴロゴロいます。やる気…
しばらく前までは、日本社会は諸外国に比べると同質性・均質性が高いという社会通念が共有されていたように思います。しかし、SNSを利用するようになって、自分が属しているごく狭いコミュニティからほんの少し外れた場所では、まったく異なる価値観と思考様…
人々はその持てる能力や財産にかかわらず平等であり、人として尊重されるべきというのが社会の建前になっています。仕事の能力が乏しいA君に対しても、上司や同僚は一定の配慮を行わなければなりません。 仕事ができないからといって、A君の気持ちを無視した…
標準的な管理会計・経営管理のテキストを読みますと、米国企業の多くがトップダウン方式で経営判断がなされているのに対し、日本企業の多くはボトムアップ方式で物事が決められて進んでいく、とも書かれています。*1ボトムアップ方式の意思決定の方法として…
「誰かが嫌い」という感情は、その人の行動が許せないという怒りとか、 バカな振る舞いをしているなという軽蔑とか、 何を言っても変わらないだろうという諦めとか。生理的に気持ち悪いというのもありますね。とにかく、「嫌い」はいろいろな感情が入り混じ…
S君は時代が昭和から平成へ代わる頃。 そう、バブルの終る頃に社会人になりました。大量採用の時代だったので、同期入社は多かったのですが、どんどん辞めていって、気づけば残っているのは半分ちょっとくらいでしょうか。さて、S君も40代後半にさしかかり…
時代劇で悪事を働き、庶民をさんざん苦しめておいて、最後に正義の味方に斬られちゃうのは悪代官と高利貸しと決まっています。公務員と銀行員ですね。 この2者は、現代も嫌われ者であることは変わりありません。公務員も激務で理不尽らしいですが、詳しいこ…
さてさて、ベテラン社員Z君はもう50代後半です。定年まであとわずか。いまさら出世の望みもありません。パソコンの操作も得意じゃありませんし、最近のレアル建て投資信託とか、仕組みがまったく理解できないので、お客さんに納得してもらって販売するなん…
新人スタッフA君とB君は経験も浅く、仕事のコツがまだわかりません。就職難の時期に、中小規模とはいえ、上場企業に入ったんですから、基礎的な能力は同じくらいです。会社が主催する業務研修などで基礎力は叩きこまれます。それでも、経験不足はいかんと…
毎日の仕事はマンネリの繰り返しというわけじゃなく、法制度の改正や自社の新しい分野への進出とかによって、どんどん新しいことが入ってきます。その度に、新しいことに関する文献資料を積み上げて、読み込んで、自社でどうやったらいいのかということ考え…
「ストレスが溜まっていた。酒を飲んでいた」 何か「やらかした」時、こういう言い訳をする方をよく見かけます。この社会において、ストレスを溜めていない人はおよそいないと思います。酒を飲んでストレスを発散するのは、毎回になるのは精神的にも身体的に…
元「中の人」商法というものがあります。いわく、元財務官僚が暴く日本財政の真実!元経済産業省エリートが告げる日本の未来!!元外資系金融が秘密にしている資産運用術!!!元税務調査官だけが知っている節税ポイント!!!!と、だんだんビックリマーク…
週休二日制ですし、残業もほぼ無いという恵まれた労働環境です。しかし、家庭で夫であり父であって、さらに税法研究もやって、どうでもいいブログを書いて・・ということで非常に忙しいです。ここ3週間ほど、それらが重なり過ぎてだいぶ疲れが。いつも何かの…
社会にはいろいろな悪意が渦巻いていて、直接関係が無くても、それに巻き込まれると自分までダメージを受けます。特に、その人の目から見て「正しく生きていない人」を道徳的に非難していることを聞かされると、その正しさの基準が自分とは微妙に合わないこ…
幸せは現実の中にだけしかなくて、空想しているだけじゃ、現実にはならないのかもしれません。でも、現実は得てして過酷で、人間関係の軋轢とか、自分の道徳観・規範意識では受けれ入れがたいような他者の振る舞いが、嫌でも目に入ってきてしまいます。「帝…
多くの方々は「働くこと=仕事をすること」で社会とつながり、自分は世の中に必要とされている、価値がある人間なんだ!という自尊心を満たしています。その仕事が世の中に価値を生み出して社会、とか大げさなものではなく、属する組織をより良くしているな…
生身の人間である以上、完全に公平無私な視点というのはあり得なくて、好きな人と嫌いな人がいます。嫌いな人を嫌いになるきっかけは、その普段からの言動を見て、自分の価値観や感情からして受け入れらない!となることが多いのでしょうか。しかし、嫌いな…
粉飾決算やデータ偽造などが発覚した際に、「部下が勝手にやったことです!俺は聞いてない!!」などと言い逃れをしようとする方がいるようです。それぞれの業務の分業が進み過ぎて、隣の方がどういう仕事をしているのか細部まではわからなくなりました。全…
職場にはなんでも知っている「ベテラン」と呼ばれる方が時々いたりします。 日々、発生する実務の処理方法は何を聞いてもわかるとか。 生き字引的な存在の方のことですね。ところが、ある日、気づきました。ベテランと呼ばれている方の能力というのは、過去…
軍隊組織じゃないけど、企業でも業務上の指示は絶対です。 もちろん、コンプライアンス(笑)が叫ばれて久しいですから、法や社会規範に反するような上司の業務命令に従う必要は無い、というのもありますが。ここでは、あくまで上司の業務上の命令は「適法」…
人間誰しも自分がかわいいし、嫌なことはできれば避けて通りたいものです。そこで、仕事をうまくこなせなくて、明らかにしてしまうと叱られてしまうような怠慢・進捗の遅れは無意識のうちに隠したり、そうではなくとも小さめに見せたりしがち。積極的な嘘を…
J-SOXの時代を経て、上場企業なら相当程度の内部統制が整備されるようになりました。 また、会社法でも内部統制の強化が叫ばれておりますので、上場企業で無くとも、ある程度の規模の企業なら、それに見合った業務分掌とかが定められ、誰の権限で何ができる…
企業規模が大きくなればなるほど、会計処理に必要な情報の伝達だけでもそれなりの手数を要するようになります。また、業務が複雑になればなるほど、社内の「関係者」が増えていくので、その手数が増幅され、ちょっと手順を誤ると正しい情報がうまく伝わらず…
世の中には公認会計士や税理士などの会計・税務の専門家がいて、その専門知識を顧客に提供して収入を得ています。一方、それなり企業規模が大きくならないと、専門資格まで持っている方が経理部門に在籍しているのはそんなに多くはありません。上場企業でも…
社内の同質性が比較的高いとされる日本の伝統的大企業でも、様々な性格や考え方をもった方々がいるものです。正社員であっても、定期的な人事異動がありますので、その部署に在籍している期間も様々ですし、異動してくる前のキャリアもいろいろです。営業一…
企業勤めもこのくらいの年になりますと、自ら手を動かして作業して書類づくりというのはそれほど多くはありません。 「スタッフA君が作った書類」のチェックや、「スタッフBさんとスタッフC君の情報を集約してDというものにまとめる」という仕事が主にな…
さて、その2です。 社畜飲みの話題は「過去の共通の記憶の確認」であると気付きました。 今までの社畜飲みの様子を思い起こすに、過去の共通の記憶を確認し合うことを通して、その人物を「仲間」、少なくとも敵では無いとみなすような感情を持つのではない…
「社畜飲み」という言葉があります。 会社の上司とか、同僚とかと飲み会に行くことですね。昨今は職場の人間関係も希薄でして、昔ほど回数を重ねることはなくなりました。 みんなプライベート重視するようになったことと、 余計なお金もかかってもったいない…
退職給付会計基準の改正を除くと、ここ数年は大きな会計基準の新規導入も無く、IFRSの強制適用もほぼ遠のきましたので、会計界隈ではそれほど大激震を経験していないことかと思われます。過去において、税効果会計や金融商品会計基準に始まりまして、退職給…