すらすら日記。

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「聞いてないよ!」という事態の原因はどこに?

企業規模が大きくなればなるほど、会計処理に必要な情報の伝達だけでもそれなりの手数を要するようになります。

また、業務が複雑になればなるほど、社内の「関係者」が増えていくので、その手数が増幅され、ちょっと手順を誤ると正しい情報がうまく伝わらず、後から「聞いてないよ!」という事態が勃発してしまうわけです。

情報を伝えられていない方は、何をしたらいいかわからないので、肝心な時、決算処理の時などに「やらかして」しまいます。

ここで、やらかしてしまった方を「なんでちゃんとやらないんだ!」と怒ってしまうのは、きちんと伝えるべき情報を伝えていなかった管理部門の方にも責任の一端があります。

特に、数年に1回しか更改されないシステムや固定資産に関する会計処理や、今まで取り扱ったことがない金融商品の処理など、思わぬところに影響を及ぼすものです。

営業部門の方などは、経験も乏しく、会計や税法の専門知識を持つわけでもないので、急に言われても対応できないし、ただ怒られても感情的な反発すら感じてしまうでしょう。

そこはやはり、社内にいる会計・税務の専門知識を持ったスタッフが、まずは自動的に必要な情報が流れるように社内の業務手続きを整備しておくこと、つまり内部統制を構築しておくこと。
社内手続きにうまく乗らないような異例・新規な事例が発生した場合は、事前にしっかり準備して関係者に必要な情報を伝えて行くこと。


「聞いてないよ!」という事態が発生したら、この内部統制の構築と事前準備の失敗なのです。
不慣れな営業部門の方を怒っても、問題はなにも解決にはなりません。

失敗したら、どこがまずかったのか考えて、次へ生かすこととします。


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