人は何のためにウソをつくのか?
本日のお題はこちら。
- 作者: 須田桃子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: Kindle版
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ただ、次々と論文の「おかしいところ」を指摘され、いよいよ苦しくなっているのになかなかウソをウソと認められない当事者たちと理研という組織の様子を見て、自分がいつも見ている企業会計における粉飾決算の景色を重ねておりました。
いつかは、ウソがばれる。
いつかは、辻褄が合わなくなって苦しい立場に追い込まれる。
科学者たちにしても、経営者にしても、冷静に考えればそうわかっていたはずなのにどうして刹那的なウソを並べてしまうのでしょうか。
本件については当事者の中のキーとなる方が自死を選んでしまい、その理由の真相は永遠に闇のなかでしょう。
企業不祥事でも、時に自己弁護と反省が混じり合った回想本が書かれたりもします。
ケースは違えども、本質は「ウソ」という点で共通した様々な事件を見つつ、人は何のためにウソをつくのか考えております。