すらすら日記。

すらすら☆

2014-01-01から1年間の記事一覧

何のためにどうやって論文を書くのか。

本日のお題はこちら。論文ゼミナール作者: 佐々木健一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2014/08/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 時々モチベーションの維持と新しい視点が欲しいがために、研究技法やノウハウ的なものを紹介した…

博士課程とか死亡フラグ?

本日のお題はこちら。働きながらでも博士号はとれる作者: 都丸孝之出版社/メーカー: 研究社発売日: 2014/08/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る以前、「世界がもし100人の博士だったら…」というネタは一度は見かけたこと…

受け継ぎたい素敵な絵本の勧め。

こんな記事を見かけましたので、私も娘たちに読み聞かせた絵本で、次世代へ受け継ぎたいものをいくつかお勧めしたいと思います。 『完全保存版 読み継ぐべき絵本の名作200』発売中。 『完全保存版 読み継ぐべき絵本の名作200』発売中。 | casabrutus.com Cas…

仕事が進まない、現代の寓話。

仕事の進め方について、会議をしました。 進む方向を、「北に行くか」「東に行くか」「西に行くか」と案を出し合って、話し合いをしました。 議論の結果、「北の方向に進もう。途中、2日目まで進んだところでもう1回集合して進捗を確認しよう」ということで…

事業再生と税負担の公平のお話。

少し前になりますが、競争条件と租税制度をめぐるこんなお話がありました。 JALが経営破綻し、更生計画認可後に繰越欠損金が約9,000億円発生。 繰越欠損金はその後の所得と相殺することができるので、法人税負担が減少。 これを捉えて、ライバルのANAが「不…

ディズニーランドを「自分の意思で自由に選択」していますか?

TVでは、定期的にディズニーランドのイベントを紹介する番組が流れています。 別にディズニーランドの運営会社であるオリエンタルランドがスポンサーになっているわけではありません。TVでディズニーランドの紹介をしているけど、「これもマスコミ向け無償入…

「楽しいトンデモ」を防げるのか?

なぜ人々はトンデモに騙されてしまうのでしょうか? 実務色が濃く、間違った意見が通りにくいと思われていた税務や会計の世界でも、我らがトンデモ名誉教授氏などが活躍(?)しており、元日弁連会長や著名な反貧困活動家などが次々に引っ掛かっております。…

あなたが払ったお金の使われ方の中に。

政治資金収支報告書を調べてみたら、飲食や接待に使われたいわゆる交際費が5億円超もあった、国民の感覚から離れた過剰・豪華な接待等に政治資金を使うのは控えるべきだ!というニュースが流れていました。こちらですね。 政治資金報告 飲食や贈答品支出5億…

「不足している方」も尊重されるためには。

仕事をしていると、 「なんでこんな簡単なこともできないのか?」 「なんでこんな基礎的な業務知識もないのか?」 そう思うことがしばしばあります。 それでも、典型的な日本企業である某弊社では、仕事ができないからといって、いきなり降格になったり解雇…

有価証券を「ラッピング」する信託のもろもろの事情について、続き。

昨日の続きになります。 「外債運用にかかる事務処理を外に出すということでは特金もあるのでは、使い分けは?」という旨のご質問をいただきましたので、こちらで回答したいと思います。 特金、昔はファンドトラストなどとも呼ばれておりましたが、銀行の貸…

「一本だけ外債」投資信託のいろいろな事情について。

にっけい新聞にこんな記事が出ていたそうです。 「組み入れ銘柄は国際機関が発行する外国債券1本だけ――。地域金融機関の間で、こんな私募投資信託がじわりと売れている。」 (有料記事なので、リンクは貼りません。) なぜ、こんな意味の無さそうなことをす…

同じ回り道を繰り返す必要は・・

若い学生さんが何やらやらかしたようです。 あちらは「虚偽」という悪質なことをやっているので問題外として、私の身近(職場で無いところ)でも自己評価過大気味な若者と接しているので、今回のことを見ていろいろ考えておりました。 お節介なおじさんとし…

会計税務専門職へエントリーしたいならば・・

自らの能力への確信を持ち、夢を語るのは若さゆえの特権なのかもしれませんが、会計・税務、租税法の世界には議論の前提となっている基礎知識や約束事がいろいろあり、それを踏まずにいきなり自己を語ろうとしても空回りするだけではないかと。 私はこの会計…

形を残せる財務報告作成職務の勧め。

「あの橋はお父さんが作ったんだ」と息子に誇らしげに語りかける建設会社のコマーシャルがあったように記憶しております。 それに比べますと、一般の事務職の仕事というものは目に見えにくく、いったい自分の成果が世の中にどう反映され、形になっていくのか…

単純な憎しみを煽っても問題は解決しません。

本日のお題はこちら。銀行は裸の王様である作者: アナトアドマティ,マルティンヘルビッヒ出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2014/05/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 金融の専門家ではない一般向けに、銀行界の言い分に騙されず、規制…

「承認」とその先には。

誰しも一人では生きていけないので、他者からの「承認」を求めています。 学生時代は、「勉強ができる」ということで先生からは褒められ、同級生や後輩からは尊敬されてて「自分はできる子」としてちょっとした全能感に浸っていた方が、さらに上の学校に行っ…

専門家じゃない方でも「会計の基本」を身に付けるために・・

会計の素養がまったくないと、「内部留保がー!」を代表とするトンデモに巻き込まれてしまうことになります。 しかし、財務や税務などの担当している方でなければ、なかなか会計を基礎から学ぶ機会など無いかもしれません。 ツイッターで「最近のお勧め」を…

法定実効税率との差異の原因は?

えー、ツイッターでご質問が来ましたのでかなり専門的になりますが解説してみます。26年3月期のみずほFG(連結)の税引前当期純利益に対する税金負担率(現金納付額+税効果会計適用による法人税等調整額)は約8%ほどであり、なんだやっぱり税金払っていな…

巨大企業も税金を払っています。

全力2階建てにもまとめられましたが、もう一度例のトンデモ本に対する批判を。 こちらですね。税金を払わない巨大企業 (文春新書)作者: 富岡幸雄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/09/19メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る著者(富岡幸…

日本の中小企業の映し絵として。

本日のお題はこちら。林原家 同族経営への警鐘作者: 林原健出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2014/05/16メディア: 単行本この商品を含むブログを見る独創的な研究開発に多額の資金を投じてインターフェロンやトレハロースなどの商品化に成功し、同族企業の…

人間は複雑なものなのです。

本日のお題はこちら。スターリン - 「非道の独裁者」の実像 (中公新書)作者: 横手慎二出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/07/24メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る公式の歴史書では神格化されつつも、良くも悪くも人間的な感情・人柄…

人はそう簡単には変わりません。

今日は夏休みが終わって久しぶりの出勤でした。 たかだか1週間、9連休でしたが、自分自身は休み中にはいろいろ読んで書いて考えました。 でも、周りは休みに入る前となんら変化していませんでした。 今日チェックに回ってきた書類、税務関係でしたが、これは…

理想の国をそのまま移植はできませんが・・

他国の良く見える点だけを切り取って自国を批判することはたやすいです。 本日のお題はこちら。北欧モデル 何が政策イノベーションを生み出すのか作者: 翁百合,西沢和彦,山田久,湯元健治出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2012/11/16メディア: 単…

放送大学を使い倒そう!

社会科学系(経済学など)の知識を補うために役に立つかなー、と思いまして放送大学にも学籍を持っております。 昨年度は「現代経済学」を履修いたしいました。 1学期(春学期)は「統計学」を履修申し込みしたのですが、年度決算の繁忙に紛れて学習が進ま…

国内系金融の経理術。その1

公共経済学やら租税法やら書き散らかしておりますが、 私の本業は財務報告と税務です。 決して法律や経済学が専門ではございません。 すらたろうの朝は遅い。 朝7時過ぎに起き出すと、眠い目をこすりつつ朝食を詰め込むと 愛する妻をぎゅーしてから8時によう…

「なぜ日本は若者に冷酷なのか」はよくわかるけど・・

本日のお題はこちら。なぜ日本は若者に冷酷なのか: そして下降移動社会が到来する作者: 山田昌弘出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/11/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る「パラサイト・シングル」「婚活」「希望格差社会」な…

マイクロファイナンスの魔法の杖の神話とその実態は・・

本日のお題はこちら。世界は貧困を食いものにしている作者: ヒュー・シンクレア,大田直子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/03/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見るマイクロファイナンスの神話は次のようなものです。1日中お針子…

事実と考え方を伝える際には・・

本日のお題はこちら。税制改革と消費税 (租税理論研究叢書)作者: 日本租税理論学会出版社/メーカー: 日本租税理論学会発売日: 2013/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る左翼的な傾向を持った租税法学者たちの論考を集めたものです。 付加価値税…

プロの心得を少々。

本日のお題はこちら。税理士のための百箇条―実務と判断の指針作者: 関根稔出版社/メーカー: 財経詳報社発売日: 2013/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る税理士でもあり、弁護士でもある著者が「プロとしての仕事の心得」を百箇条に渡って…

「こうあるべきだ」はそれぞれ異なります。

本日のお題はこちら。増税時代: われわれは、どう向き合うべきか (ちくま新書)作者: 石弘光出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/12/05メディア: 新書購入: 1人 この商品を含むブログを見る2012年秋頃、自民党政権への復帰や消費税率の引き上げ決定(景気…

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