すらすら日記。

すらすら☆

2015-01-01から1年間の記事一覧

年末のご挨拶。

ようやく仕事納めでして、短い正月休みに入りました。とぎれとぎれに続いていたこの「すらすら日記。」も秋から更新頻度がUP。何やら組織あるあるネタとか人間観察ネタを書くようになったら、これが意外に好評のようでして。逆にほとんど反応が無いのが税務…

何を基準に仕事の進め方を決めているのか、よくわからないというお話。

株式会社では、重要な決定は取締役会での一人一票の多数決で決せられますが、日常の業務を遂行する上では、国会や学級会のような多数決原理は必ずしも採用されておりません。部門内の組織決定は、一定の決裁権限を持った「部長」「課長」などという管理職者…

マニュアル作りは賽の河原の小石積みかもしれない、というお話。

一定以上の規模の企業ではそれなりに内部統制組織が整備され、社内の規程手続が備えられていることでしょう。さらに、社内手続に書けないような細かい仕事の手順について、ふだんからマニュアル化することが推薦されているかと思われます。しかし、そんな中…

年末年始に読みたい「基本書」おすすめ5冊。

とある方が、時間がある正月休みはいわゆるビジネス書じゃなくて「基本書」をじっくり読むのがいいですよ、とお勧めされていたので、じゃあどんな基本書がいいかな・・と考えてみることに。私がわかるのは会計・税法・経済学くらいしかありませんが、5冊選…

周りの人間が何も考えていないバカ揃い、という感覚についてのお話。

高い意識をもって仕事に取り組んでいる俺に比べて、周りの人間は何も考えていないバカ揃いで困る・・という嘆きはよく聞こえてきます。いえ、私自身もその嘆きはよくやっていますので。でも、周りの人間の「水準」っていうのは、自分自身に相応しい水準の人…

それぞれの仕事にはそれぞれの能力、というお話。

新しい仕事を教える場合、その相手のタイプにより様々な反応があります。頭の回転が早い方だと、こちらが説明し終わる前に遮られて「つまり、こういうことですね!」と先回りしてくる方もいれば、何回か説明してようやく理解してくれる方も。一緒に仕事をす…

年末年始に読みたいおすすめ本5冊。(小説・コミック編)

本を読んで空想ばかりしている子でした。いえ、もうおじさんですが、本を読んで空想ばかりしているのはあまり変化がないのかもしれません。おすすめ本で5冊に絞り込むのは難しく、だいぶ考え込んでしまいましたが、自分の読書の傾向を振り替えるに、「ここ…

どこかで悪い習慣の連鎖は断ち切りたい、というお話。

「社会人としての常識がなっていない!」場末のスナック(笑)で、おじさんの上司から若手社員がこんな説教を受ける、などという地獄絵図は今でも実在しているのでしょうか。私も若い頃ずいぶんやられました。その時に何を言われてたのか、さっぱり記憶して…

年末年始に読みたいおすすめ本5冊。(会計・税務編)

さて、会計・税務編です。帳簿の世界史 (文春e-book)作者: ジェイコブ・ソール出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/05/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「正確な記帳は権力の源泉である」遠い律令時代の遺跡から出土した、租の徴収を記録…

年末年始に読みたいおすすめ本5冊。(金融・経済編)

今年もあと10日ほどになりました。 2015年に読みました本の中で、おすすめをいくつか選んでご紹介。 金融業界は休みが短いのですが、長く年末年始の休暇が取れる方はぜひ。まずは、金融・経済編です。ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版] (中公新書)作者: 服…

働かずに暮らせる未来がやってくるかも、というお話。

最近、人工知能の発達で人間の仕事がなくなる、というニュースを見かけます。その無くなるとされる仕事の中に、経理職もありました。確かに、経理の仕事のかなりの部分は、きまりきった定型的なものが、毎日、1か月毎、3ヵ月毎、半年に1回、年に1回だけ・・…

サービスを受けられるのはお金を払った分まで?、というお話。

この世の中、サービスを受けるためには原則としてお金を払わなければなりません。もちろん、受けられるサービスはその払ったお金の額までです。中には、「お客さまは神様だろう」という勘違いをして、わずかなお金を払っただけなのに無限のサービスを要求す…

許せない奴を糾弾しようとしてかえって・・というお話。

自分の好きな対象であっても、みんなから好意を持たれているとは限りません。むしろ、多くの人に好かれて人気が出てくれば出てくるほど、いわゆるアンチという方々がどこからともなく湧いてきて、悪口を言い始めたりするものです。世の中には、わざと斜に構…

仕事を覚えて生き残れるかは偶然、というお話。

優良企業では、人材育成の仕組みもしっかり整えられ、初任者でも段階を踏んで職務を習得していける、などとも聞きます。外部派遣も含めた集合研修と、社内におけるOJTも適宜に組み合わされて、簡単なのからだんだんに難易度が高い仕事に挑戦していけるとも。…

判断できる人が必ずしもその立場にはいない、というお話。

人員に余裕があるわけじゃないし、賃金不払い残業なんて絶対にやらせることができない時代になりました。それでいて、新しい仕事はどんどん入ってくるわけですから、既存の仕事はどんどん効率化していかないとならないわけですが。直属の組織で直に指示でき…

職場の忘年会は楽しいですか?

世間では、忘年会シーズンのようです。取引先や同業者団体ともあるでしょうが、多くの方が参加するのは自分が働いている職場での忘年会ではないでしょうか。大きな組織だと、部署全体、課ごと、係ごとのように、似たようなメンバーで3回くらいやる部署もある…

無能な中高年を解雇して未来ある若者を、という一面の正義の前に。

「無能な中高年の雇用を続けるくらいなら、そんなのはクビにして未来ある若者のために席を譲るべきだ」という意見も耳にします。確かに、周囲を見回しますと、もはや職業能力の向上は見込めず、実際に何らやる気のない中高年従業員はゴロゴロいます。やる気…

同質性の高い日本社会っていうのは幻想だったの?というお話。

しばらく前までは、日本社会は諸外国に比べると同質性・均質性が高いという社会通念が共有されていたように思います。しかし、SNSを利用するようになって、自分が属しているごく狭いコミュニティからほんの少し外れた場所では、まったく異なる価値観と思考様…

「囲い」にいったん入れば、ダメダメでも配慮されるというお話。

人々はその持てる能力や財産にかかわらず平等であり、人として尊重されるべきというのが社会の建前になっています。仕事の能力が乏しいA君に対しても、上司や同僚は一定の配慮を行わなければなりません。 仕事ができないからといって、A君の気持ちを無視した…

「ご説明」して「判断していただく」という儀式について。

標準的な管理会計・経営管理のテキストを読みますと、米国企業の多くがトップダウン方式で経営判断がなされているのに対し、日本企業の多くはボトムアップ方式で物事が決められて進んでいく、とも書かれています。*1ボトムアップ方式の意思決定の方法として…

嫌いって、疲れます。

「誰かが嫌い」という感情は、その人の行動が許せないという怒りとか、 バカな振る舞いをしているなという軽蔑とか、 何を言っても変わらないだろうという諦めとか。生理的に気持ち悪いというのもありますね。とにかく、「嫌い」はいろいろな感情が入り混じ…

どうして守られない「人を見た目で差別してはいけない」という躾を?

たいていの方は、小さい頃から、「人を見た目で差別してはいけません」と親から躾けられることと思います。学校でも、そう教育されるのではないでしょうか。会社内部では、建前としては、女性だけにではなく、男性に対しても、容姿を論評することは絶対にで…

「詰んでいる日々」を安寧に暮らすか、荒海に放り出されるか?

S君は時代が昭和から平成へ代わる頃。 そう、バブルの終る頃に社会人になりました。大量採用の時代だったので、同期入社は多かったのですが、どんどん辞めていって、気づけば残っているのは半分ちょっとくらいでしょうか。さて、S君も40代後半にさしかかり…

現状が嫌なら、「変える」ために何かしている?

時代劇で悪事を働き、庶民をさんざん苦しめておいて、最後に正義の味方に斬られちゃうのは悪代官と高利貸しと決まっています。公務員と銀行員ですね。 この2者は、現代も嫌われ者であることは変わりありません。公務員も激務で理不尽らしいですが、詳しいこ…

行くあてのない勤め人人生の果てに。

さてさて、ベテラン社員Z君はもう50代後半です。定年まであとわずか。いまさら出世の望みもありません。パソコンの操作も得意じゃありませんし、最近のレアル建て投資信託とか、仕組みがまったく理解できないので、お客さんに納得してもらって販売するなん…

「仕事は盗んで覚えろ」とか都市伝説?

さて、昨夜とはまた別の中堅社員X君です。X君は今まで経験が無い、新しいチームへ入って業務へ取り組むこととなりました。新しいチームでは、キャリアのある先輩Y君がいましたが、職人気質の人で、後輩に手取り足とり教えようなんて気はさらさら無いよう…

社会人としての最初のステップを踏めるかは運にも左右されちゃう。

新人スタッフA君とB君は経験も浅く、仕事のコツがまだわかりません。就職難の時期に、中小規模とはいえ、上場企業に入ったんですから、基礎的な能力は同じくらいです。会社が主催する業務研修などで基礎力は叩きこまれます。それでも、経験不足はいかんと…

人間は監視されなくてもまじめに働くのか?

本日のお題はこちら。「良心」から企業統治を考える―日本的経営の倫理作者: 田中一弘出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2014/08/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る昨今のコーポレート・ガバナンス改革の基底に流れる考えとして、「経営…

専門的な経理業務へどうステップアップさせる?

本日のお題はこちら。3年後に必ず差が出る 20代から知っておきたい経理の教科書作者: 小島孝子出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2014/03/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 経理業務は、「日々の記帳ができる」からはじまります。日々の現金出…

より良い教育のために、希少な資源をどこに投入すべきか。

本日のお題はこちら。「学力」の経済学作者: 中室牧子出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2015/06/17メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る誰しも一定の教育を受けてきているので、教育問題については誰もが評論家の…

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