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中央経済社の会計専門書での独学のおすすめ。

中央経済社、株式公開企業ですがどうやらオーナー色が強いらしく、Twitter公式アカウントを代表自らが運営して自由な発言をしている!と話題になっておりました。
kabumatome.doorblog.jp
同社は会計分野の専門書を数多く出版しております。あんまり大量に販売できる性質の書籍ではありませんが、会計を仕事にしている方々からは根強い支持がありますね。
私の会計スキル、半分くらいは中央経済社の専門書を独学することで身についたようにも思います。

中央経済社の本で独学するとしたら…ということでいくつか。
まずはこちら。

本書、版を重ねてもページ数が増えないという驚異の名著。
ただ簡潔に書かれているので、まったくの初学者では読みこなせないと思われます。
まずは商業簿記2級くらいまでやってからになるでしょうか。
ベテランでも折に触れ読み返せば示唆を得られるというなかなかすごい基本書です。

続いて同じく桜井久勝先生の基本書。

「講義」の方は財務諸表を作成する側向けなのに対し、こちら「分析」は財務諸表を読む側向け
簿記スキルがなくても分析まで行けるように基礎から書いているので経理担当じゃない方はこっちが良いでしょう。
もともとは証券アナリスト1次試験用テキストに加筆したものです。
「講義」は毎年改定されますが、「分析」は2年に1回の改定ペースですね。

ファイナンス分野ならこちらを。

米国翻訳ものの1000頁以上の分厚いテキストに取り組んで読み切れなかった方、
いきなり数式だけで説明がない薄い教科書で何度も挫折した方でも。
また、文章だけで説明しているファイナンス入門系の本でもやもやして方も。
割引現在価値から始まってCAPMとかβとかMM理論まで、数式の意味がスッキリ理解できます。
情報の経済学やガバナンス論のさわりも有り。

最近読んだので良かったもの。

経理・財務部門ではない現場の方々に向けて
資本コストの意味、考え方を「ストーリー」としてどう説明したらいいのかという課題に対するヒントを得られる良いテキストです。

法人税分野では・・

会計の学習経験はあるけど、税務は触ったことが無い初任者向けとしてこちらを購入して読んでもらいました
申告加減算の意味、操作ってなかなか把握できないのでまずこのあたりの易しいテキストから。

中級編では・・

ある程度法人税を学んで申告書も作ったことがある中級以上の経験者向けですが…申告ソフトのマニュアルを読んでも「なぜここに数字が飛んでくるのか?」わからなかったのがパターン別に整理されて理解できるようになる名著です。

実務で経験した知識は忘れにくいとは言われますが、雑然としていて体系のなかのどのくらいの位置なのかレベル感が掴みにくいです。
仕事で実務に取り組むのと並行して定評のある基本書で地道に学習しましょう。

他にも中央経済社からは良書がたくさん出ています。
昔は毎月たくさん買っていたのですが、諸事情により書籍代も多額には振り向けられず、最近はそんなには買っておりません・・w

皆さまもぜひ。



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