2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
最近、金融政策ネタばかり書き散らかしておりますが、 私の本職は財務報告作成であり、税務であります。 なかでも、無味乾燥な税法を実務へ適用するために 社内体制や事務フローを考案するのは 私の最も得意とする分野であり、楽しみでもあります。さて、従…
読書とは自分の考えを確認する行為に過ぎないので意味が無い、などと昔の偉い哲学者が言ったとか言わなかったとか。自分の興味のある本ばかり読んでいると、得てして 既に知っていることを確認する行為になっていまいます。 これは分野毎の偏りもそうですし…
たくさんブクマが付いて少々怖い思いもしましたので、 分散させるべく少々他愛無い話でも。銀行の仕事は「人様のお金を右から左へ流して・・」 など、楽をしているかのように語られることも。国債を始めとする債券投資にしても、 株式投資にしても、最初に投…
先月2月14日、日銀は一段の金融緩和を発表いたしました。 その中で、資産買入の規模を55兆円から65兆円へ増額する、とされています。初歩的な疑問ですが、 なぜ民間から日本銀行が資産を買入すると 金融緩和になるのでしょうか?これを万国共通の複式簿記を…
リスク管理をめぐる問題にしばらく頭を悩ましておりましたが、 この違和感と頭の混乱の原因は 財務報告とリスク管理はまた別物であるにもかかわらず 自分の認識の視線が財務報告側に偏り過ぎているためではないか、 と考えるに至りました。財務報告は会社の…
ちょっと市場リスク開示の話はお休みしまして、別の話題を。最近は金融の専門誌だけではなく、 一般の週刊誌などでも国債の金利リスクについて 記事が書かれることが多くなりました。金利リスクって、そもそも何?という話から。国債は基本的に固定利付債券…
さて、有価証券報告書・金融商品関係「市場リスク定量情報」の注記の読み方の第二弾です。財務報告が「株式を購入・保持・売却すべきか」という意思決定に有用性を持つためには、他社との比較、また自社の過去の業績との比較可能性がなければならない、とい…
金融業に限りませんが、ビジネスというのはリスクを取ってリターンを求めております。 預金取扱銀行は、負債(資金調達)の大部分が元本保証である預金なので、これをリスクに晒すことができません。 リスクが顕在化した時にはそれを吸収できるのは総負債の…
世の中はあまりに複雑過ぎて、それを全一的に認識するのはもはや生身の人間にとっては非常に困難である、と感じています。 それでも、何とか世界を掴もうとしてもがくのは「生きている」からなのでしょう。 自分のアタマで考えよう作者: ちきりん,良知高行出…