すらすら日記。

すらすら☆

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

いつまで悩む?

幼児のころは、誰しも自分が世界の中心にいるように感じ、 何もかも思いのままになる万能感を持っていると聞きます。しかし、少しづつ成長するにつれ、自分は決して特別な存在ではなく、 世界は思いのままにはならないと知るようになるとも。大人になる、っ…

判断する人、評論する人、処理する人。

某証券会社が破綻するとかしないとか、某評論家が勝手なことを言って騒ぎになっております。思うに、こういう無責任な発言をする人は、それなりに学歴を積み、その後も読書に励んでそれなりの見識を積んでいるのですが、社会に影響を与えるような判断をする…

じゃぶじゃぶのお話。

一般に想像されているのとは異なり、銀行の大金庫には札束が山積みになっているわけではありません。現金は、金の延べ棒と同じく、現物を保有しているだけではまったく利息を生みません。 預金で集められた資金は、最低限の預金支払い準備用の現金保有を除い…

ものづくりは偉い?

江戸時代、身分制度があった時代、士農工商という大きな四つの身分に人々は分けられていたと聞きます。 このうち、「工」というのは職人などのことで、同じ町人でも「ものづくり」をしている分だけ、他者が作ったものをただ売買している商人よりも偉い、とい…

時事的だけど、古くならない。

時事的な問題をテーマにする経済や金融に関する書物は、しばらくしてから読み返したりするとあまりに的外れになり、「これは痛い...」となるケースが多いものです。「2012年には日経平均2万円!」 「1ドル200円の時代が来る!」 「もうすぐ日本経済が世界を…

銀行の財務報告を読む。(その8)

七十七銀行の公的資金導入のリリースが出ていますね。(PDF注意)金融機能強化法に基づく国の資本参加の決定および経営強化計画の策定についてこの度の公的資金は一般に用いられた優先株ではなく、劣後ローンを利用するようです。 金額は200億円。 七十七銀…

世界はどんなふうに見える?

経済学、というのは学んだことがありません。ネット上では、自称も含め、「経済学者」なる方々が様々な論戦を繰り広げているのを目にします。 どうも見ていると、互いに「なんてバカなことを言っているんだ!」と罵倒しあっているようです。同じ世界を、日本…

BATICの勉強法。(その3)

さて、続きです。 BATICを学ぼうとしても、いろいろな種類がある日商簿記に比べますと、市販されているテキストが非常に少ないです。 まずは、東京商工会議所が編集した公式テキスト(前エントリーを参照)と公式問題集があります。 国際会計検定BATIC Subje…

BATICの勉強法。(その2)

さて、BATICの勉強法、第2回です。 BATICにつきましては、TAC・大原・LEC・プロアクティブなど専門学校の講座もありますが、いずれもかなりの学費が掛かります。 少々調べてみたところ、いちばん安いところで約4万円、高いところでは12〜13万程度ですね。 こ…

分配可能利益は遡及修正されるのか?

話題のオリンパス社の訂正報告が過去5年分に渡って開示されました。 この訂正により、連結ベースで約600億円の純資産減少となったが「債務超過にはなっていない」とさかんに強調されています。しかし、配当可能利益はマイナスになってしまい、結果として数年…

本質的に考えた。

適用指針やQ&A、実務対応報告、業種別監査委員会報告などが集積されている日本基準に比べ、IFRSは大まかな原則を示すだけの「原則主義」であるといわれております。3年ほど前から、日本でもIFRSを紹介する書籍が大量に出版され、その中には必ずこの「原則…

確信を持って見逃す。

最近、オリンパス社や大王製紙など財務報告の信頼性を揺るがす事態が続いておりますね。こんなの自分のとこの会社じゃあり得ない!と言い切れればよいのですが。 粉飾決算も、一つ一つの事象に細分化してみれば、日常の一こまに組み込まれて自分が大それた悪…

常識的に考えた。

「常識とは、18歳までに身に付けた偏見の数々である。」えー、私のオリジナルではありません。何だか宇宙論の教育の本の中に出てきたフレーズだったと記憶しております。 古くは太陽が地球の周りをまわっているという天動説など、その時に常識とされたことで…

お金をもらうと儲かるのか?

昨日今日とこんな報道を目にしました。金融庁 七十七銀行に公的資金投入へ(NHK)東電株が急落、最低1兆円の公的資金注入で調整との報道(ロイター)前者については震災復興のために望ましいという意見が聞こえる一方、後者については「国民の税金をもらって…

ニワトリと卵の話。

オリンパス社第三者委員会報告書を読み込みました。 内容についての解説はあちこちでておりますが、財務報告の視点より少々。オリンパスが損失隠しを始めたのはバブル期の財テクに失敗して・・となっておりますね。 その昔、企業の財務諸表は商法に定める取…

あずにゃんを悪く言うな!w

オリンパス社第三者委員会の報告書がUPされましたね。オリンパス第三者委員会による調査報告書膨大な報告書になりますので、関心のある会計監査周りについて少しだけコメントしたいと思います。 オリンパス社の会計監査人は、09年3月期まではあずさ監査法人…

フリーの会計情報へアクセス!

今夜も暇なのでブログを書きます。*1財務報告に関わる者なら、監査法人のHPは定期的にチェックしていることと思います。 特に、あずにゃん・きかんしゃ・プロレスの三大法人のHPはなかなか充実しておりまして、最新の情報のUPも素早いです。 しかし、あまり…

簿記嫌いの方でも。

私は自他共に認める一流財務報告マン(笑)ですが、時々、振り返って基本テキストや入門書も読みます。 実務で習得した知識は往々にして体系だけ立てられておらず、つまらない勘違いや知識の漏れがあったりするためです。また、入門書を読むのはその「教え方…

どこから補填する?

2006年出版と少々古い本ですが、まだまだ今日的に面白い本を見つけましたのでご紹介。 粉飾の論理作者: 高橋篤史出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2006/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (5件) を見るカネボウの長年…

すら先生のワンポイントIFRS。(その1)

「未払費用は、しばしば買掛債務及び他の未払金の一部として報告されるが、引当金は独立表示される。」 (IAS37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」11項)日本基準では、引当金に関する体系的な基準が存在しません。企業会計原則注解18と業種毎の商慣習に基…

どうせ壺を買うなら・・

こんなニュースを見かけました。 個人向け復興国債、5日から発行 安住財務相も購入へ今回発行される個人向け国債は、金利等の条件はいつもと変わりませんが、その全額が東日本大震災の復興のために使わるとか。 また、財務大臣から感謝状も貰えるそうですw…

アフリカの現実を知るために。

週末はいつも図書館巡りです。 3カ所の図書館、市立、県立、大学図書館を1週おきにぐるぐる回っていろいろ借りてきています。 図書館を巡る楽しみの一つとして、欲しい本を狙ってネット通販で買うのとは異なり、書棚を眺めて今まで知らなかった著者の本を手…

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