確信を持って見逃す。
最近、オリンパス社や大王製紙など財務報告の信頼性を揺るがす事態が続いておりますね。
こんなの自分のとこの会社じゃあり得ない!と言い切れればよいのですが。
粉飾決算も、一つ一つの事象に細分化してみれば、日常の一こまに組み込まれて自分が大それた悪事に加担しているという意識はあまり頭に上らなかったかもしれません。
日常、組織にいれば「あまり正論を吐いて煙たがられるのも。。」ということで小さな妥協をしてしまうものです。
そうすると「あー、このくらいなら許容されるのか」と不心得者はつけ上がって次第にエスカレートしたり。
これを避けようとあまり厳格にし過ぎると実務が回って行かないのも現実であります。
私と言えば、最終的な成果物である有価証券報告書や計算書類の表示に影響が無ければ、つまらないミスは「次回から気を付けてねー」ということで無理に直させたりはしません。*1
上司だから、声が大きい人だからという不合理な人間関係でミスを見逃すのでは無く、社内外の利害関係者に影響が無いんだから確信を持って見逃す。*2
これができて、初めて現実と理想の妥協点が見つけられるのではないでしょうか。