バーゼル規制を初歩から理解するために。
本日のお題はこちら。
- 作者: 大和総研鈴木利光
- 出版社/メーカー: 株式会社大和総研
- 発売日: 2015/08/12
- メディア: Kindle版
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金融機関に対する国際的な規制として「バーゼルⅢ」というものがあることは、金融に多少なりとも関心がある方なら聞いたことがあると思います。
でも、Ⅲというからには「Ⅰ」「Ⅱ」がありまして、Ⅲはその改訂版として作成されているため、歴史的経緯がわからないとなかなか規制の趣旨がわかりません。
また、2008年秋のリーマン・ブラザーズ破綻に象徴される金融危機やその後の欧州債務危機など、当時の金融機関の証券化やレポなどの取引手法や、それにより「何が引き起こされたのか」についての知識が無いと、なぜ、こういう規制が設けられているのかはなかなかピンとこないかと思われます。*1
この小冊子は、その歴史的経緯や規制が設けられている趣旨について、初歩からやさしく解説しております。
また、バーゼル規制にはプロシクリカリティとかLCRやIRRBBなど、聞き慣れない専門用語や略語が多用されていますが、それらについても簡潔にわかりやすく説明されています。
やさしい、と申しましても決して正確性を欠いているわけではなく、しっかりと要点が抑えられております。
金融規制についてざっくり押さえておきたい方にお勧めです。
なお、大和総研のバーゼル規制解説はたいへんわかりやすく、実務でも告示を読む際の手引として重宝いたしました。
さらに知りたい方には、下記のリンクもお勧めします。www.dir.co.jp