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無料公開資料:国会図書館「憲法の論点」を読む。

昨今、憲法の問題が話題で、ネットにも雑誌にも多数の記事が出ておりますし、単行本もいろいろ出版されております。

でも、その多くは最初から絶対に護憲・改憲の結論が決まっている党派性が露わなものも多く、中立公正にこの問題を考えてみようとしてもなかなか良いものが見当たりません。

また、日本国内だけではなく、諸外国でも長い時間を掛けて憲法について積み重ねれてきた学説・議論もあるのでしょうが、法学の専門家ではない一市民として、それをコンパクトに把握できるものもないため、学者たちの議論がどの辺りを前提にしているのか理解できなくておりました。

そんな状態でしたが、とある法曹の方のtweetが目に入り、国会図書館の調査資料としてまとめられた「憲法の論点」というシリーズを知りましたのでご紹介いたします。

全14回ですが、複数のページに分散しておりますので、以下にまとめます。

論点1 司法権をめぐる論点
論点2 直接民主制の論点
論点3 国会と内閣の関係
論点4 財政制度の論点 
2004年刊行分|国立国会図書館―National Diet Library

論点5 憲法の改正
論点6 二院制
論点7 自衛隊の海外派遣
論点8 人権総論の論点
2005年刊行分|国立国会図書館―National Diet Library

論点9 違憲審査制の論点
論点10 地方自治の論点
論点11 政党
論点12 自衛権の論点
2006年刊行分|国立国会図書館―National Diet Library

論点13 文民統制の論点
論点14 環境権の論点
2007年刊行分|国立国会図書館―National Diet Library

こちらは、日本国憲法そのものよりも、その議論の前提となる知識を整理したものであり、最初から結論ありきのものではありません。
2004年~2007年の調査資料なので、やや古いものになりますが、無料で読めて信頼性があるものであり、興味のある論点を読んでみてはいかがでしょうか。

なお、概ね中立公正な論述をしている平易なテキストとして、こちらもお勧めいたします。

憲法学読本 第2版

憲法学読本 第2版

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