残業削減の可能性は中間管理職の意識と行動にかかっている?
電通の過労自死事件、政府主導の「働き方改革」の呼びかけなどもありましてあちこちの企業組織で「残業を減らそう」という動きがあることと思います。
私のところでも、従来から残業を減らそうというのはやっておりましたが、さらに数値目標付きで「残業削減」目標がおりてきました。
経営層は、「残業を減らして早く帰ろう、スッキリした頭で良い仕事を」と呼びかけるだけじゃなくて、無駄な仕事を減らすためにいろいろ「心構え」的なことも提唱しています。
例えば、会議資料の出来栄えについてコメントを言うのは禁止、あくまで内容について!というのは面白いな、と。
フォントとか、表の形式とか、好みの問題でネチネチ資料を直させる方もいましたので・・
さて、本気で残業を減らすためには、実際の業務フローのやり方を決めており、進捗を管理している現場の中間管理職の意識も変えていくことが必要かと。
ただ、経営層から残業を減らしてくれと言われたから・・
「来月から残業減らしてください。残業削減のために各自、非効率なところを見つけて工夫してください」と現場スタッフに丸投げしている場面もチラリと見えておりまして・・
現場の業務フローのやり方を決め、進捗管理をしているのは他ならぬ中間管理職でして、その管理職が「残業削減の方法を自分で考えろ」というのは完全に職務放棄ではないかと。。
スタッフは決められたことを決められたとおりにやるのが仕事。
管理職は何がスタッフの残業の原因になっているのか把握し、捨てる部分・効率化する方法を考えなきゃなりません。
無理を要求する顧客や社内の別部署との交渉も管理職の仕事ですね。
それをやらずに・・
仕事の進め方は今まで通り
各自工夫して効率化を考えろ
削減数値目標あり
残業したのに時間外記録をしないのは厳禁
持ち帰りも絶対ダメ。
不可能を要求していませんか?
残業削減の可能性は、経営層の呼びかけだけじゃ足りなくて、中間管理職の意識と行動にかかっているんじゃないかな、と考えております。
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小室淑恵さんの本はかなり読んでます・・w