「社畜飲み」の効用とダメージについて。(その2)
さて、その2です。
社畜飲みの話題は「過去の共通の記憶の確認」であると気付きました。
今までの社畜飲みの様子を思い起こすに、過去の共通の記憶を確認し合うことを通して、その人物を「仲間」、少なくとも敵では無いとみなすような感情を持つのではないか、という仮説ですね。
某弊社のような、まだまだ終身雇用が維持されている伝統的な日本企業ではそのような仮説が成り立つとしても、中途入社やすぐに転職する方も多くて勤続年数が短いようなベンチャー企業などでは、どうなのでしょうか。
そもそも、そのような新しい企業では「仲間意識」などは存在せず、経済合理性だけで仕事をしていけるのか?、とも。
社畜飲みで聞かされた「昔の武勇伝」とか、「先輩の有難い教訓話」など(これらは飲み会で何回も繰り返されて、社内の多くのメンバーには共通の記憶になっている)が、直接、仕事の役に立ったことなど一度も有りません。
それに、社畜飲みをすると次の日がつらいし、お財布が軽くなるし、何よりも毎回同じ話を聞かされて半端ないダメージを受けます。
それでも、社畜飲みに参加すれば、「共通の過去の記憶」を持っているということで、少なくとも敵じゃないと思われるんじゃないでしょうか。
そのくらいの効用が、社畜飲みにはありそうです。