すらすら日記。

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無能な中高年を解雇して未来ある若者を、という一面の正義の前に。

「無能な中高年の雇用を続けるくらいなら、そんなのはクビにして未来ある若者のために席を譲るべきだ」という意見も耳にします。

確かに、周囲を見回しますと、もはや職業能力の向上は見込めず、実際に何らやる気のない中高年従業員はゴロゴロいます。

やる気がないだけならまだしも、仕事の邪魔ばっかりして、物事が進まない原因を作り出しているような方も。

こういうのが積み重なって、会社全体、いや日本社会全体の低生産性の原因になっているんだな、と思いますと、暗澹たる気持ちに。

そんな中高年社員も、家に帰れば家族があり、子どもがいたりするんでしょうか。
「未来ある若者」というやつですね。

中高年社員を「無能だ」ということで解雇すれば、再就職もままならないでしょう。
その家庭の「未来ある若者」まで運命を共にすることになります。

じゃあ、子どもがいない「無能な中高年」を選別して解雇しますか?
なんだか、おそろしい社会が到来しそうですね。

それに、誰が解雇する順番としての「無能さ」を決めるのでしょうか。
決定権を持つのはおそらく、「無能な中高年」自身でしょう。
今だって、無能なのに権力を持っているおじいさんはたくさんいます。

おそらく、正義をなす前に、考えなきゃならないことがたくさんあるのでしょう。
それを考えずに、能力に応じた雇用という正義をなそうとしたら、地獄が現出しちゃう結果になりそうです。



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